今日は、FAUVES(フォーブ)を紹介しますね。

 

OLDE HOMESTEADERの福原さんが、OLDE HOMESTEADER張りにやってるブランドです。

 

OLDE HOMESTEADERの方では、”SUVIN特殊紡績”をはじめとして、カットソー系をめちゃくちゃ飛び抜けてやってるけど、この”FAUVES”は、カットソーではなく、”布帛(ふはく)”。

 

それも”綿織物”の中で。

 

生地、縫製、仕様、それぞれが組み合わさって、ブランドで目指してる理想の完成形に一直線に向かってる洋服ですね。

 

とても良くできてる。

 

紹介しますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FAUVES

NUVO

material _ COTTON 100%

color _ BLACK

size _ 2,3,4,5

 

これ。

 

とてもシンプル構造に見えるパンツです。

 

“NUVO”という名前ですね。

 

福原さん流のジーパンみたいな立ち位置かな。

 

 

 

 

 

 

通常のジーパンだと、右側にコインポッケが付くから、ポケットの総数は全部で5つで、ファイブポケットと言われるけど、これはコインポケットがありません。

まあ、小銭とか今の時代こんなとこに入れる人あんまいないと思うので、排除しても良いと思う。

もちろん、A.PRESSEみたいに目指してるのが超オリジンのヴィンテージとかなら欠かしてはいけないけど。

 

これは、そこじゃないから。

 

 

 

 

 

 

このパンツ、こう見るとただのシンプルな感じに見えるでしょ??

ノンノンノン。

 

違うのよ。

 

僕が、このパンツのシリーズを見た時に、いろんなことを感じたんですが、これを魅力的に思ったのは、一番に、

 

“その先”がとても感じられ、

 

“その先”にすごく良い景色が待ってるのが、

 

ビンビンに漂ってるのが察知できたから。

 

 

 

 

 

 

生地は、日本が誇る綿織物の一大産地、静岡県浜松市の機屋さんで織られたもの。

カネタさんではありません。笑

 

でも、悪くないの。笑

 

写真をよく見てもらえたら分かってもらえると思うんですが、”左綾”のツイルです。

 

繊維レベルでいうと、特に極上のコットンというワケでもないし、中繊維綿というクラスですが、撚糸が結構強いように思いますね。

 

それが、強めに打ち込まれてるのが肉眼で分かる。

 

だから、生地組織の目がしっかりと立ってるし、生地そのものの反発も充分にある。

 

で、やっぱりデニムの生地とは違って、生地そのもののゴワつきはありませんね。

左だし。

 

密度がしっかりある分、生地のダレにくさ、ヨレにくさは触ったら瞬時に感じてもらえると思いますよ。

 

これが、比較的細めの形なので、それが恩恵となって、膝が抜けにくいし、形がはっきりとくっきりと出てくれるのもメリットですかね。

 

 

 

 

 

 

でね、そういう生地なんですが、縫製仕様が特徴的。

 

大体、この手のパンツって、生地がブラックなら、それに合わせて、縫い糸も同色のブラックで縫われちゃうことがフツー。

 

ただし、これは違うの。

 

生地同色の箇所もあるのですが、

 

“複数の色糸”使い。

 

 

それも、、、

 

 

 

 

“コットン100%”の縫い糸で。

 

 

 

 

 

 

 

ブラックだけではなく、グレーやネイビー、オレンジなどの複数色の綿糸縫製。

 

 

 

 

 

 

OLDE HOMESTEADER、いや、FAUVESの福原さんが目指す理想の姿を実現するために、色や番手(太さ)をそれぞれで変えてるの。

 

これって、通常は縫製工場は、それぞれの箇所を縫うたびに糸をミシンから交換しないといけないから、あまり採用されるようなものではないんですよ。

リーバイスだって、もともとは3色、4色使ってたのが、最終的にはほぼオレンジの一色みたいな感じに時代の流れとともに変化していったワケじゃないですか。

 

だから、それをこの2022年でいろんな色の糸、いろんな太さの糸を使って縫ってくれ。なんてそうそう受け入れられたもんじゃないの。

 

まあ、僕は、やはり洋服の箇所によって太さや色が多様に違う洋服ってとても魅力的に思うんですけどね。

 

それこそ、前の縫製工場で働いてた時に、仕事として、最後に製品企画をやったの。

 

その時に、思いっ切りふんだんに糸番手とか、色糸とか変えた仕様にした縫製仕様書を何日もかけてつくったら、すぐにやり直しを食らった。

 

その分、タクシーのメーターみたいに、縫製工賃はみるみる内に上昇するし、生産性も余裕で下がってくるから、なかなか受け入れられないんですよね。

残念なことに。

 

だから、複数種類の縫製糸、特にコットンでつくられた洋服って今は、皆無に近いと思う。

 

それを見事にやってのけてる。

 

それがFAUVESの福原さん。

 

 

 

 

 

 

あと、まあ、縫製糸だけではなくて、付属もユニークなのよ。

まず、トップボタンは、樹脂製のボタン。

手付けじゃなくて機械付けだけど。でも、安心して。しっかりと付いてるから。

 

このボタンも変わってる。

 

福原さんが言うには、確かオリジナルでこのためにボタンをつくったみたいです。

だから、これも狙ってる。

 

なんか福原さんが言うには、通常の樹脂製のボタンよりも一個ずつ違う表情を出したかったみたいで、フツーの流通してるものよりも元が違うみたい。

 

普段、このブログでNGなことが多いから、これ言っていいか分かんないんですけどね、通常は、この手のボタンって”棒状”につくるみたいなんですよ。

 

それを輪切りにしていく。

 

ただ、それだと結構一緒な感じになってくるから、もっと偶発性のある見た目を。ということで、樹脂を固めて”板状”のものをつくったそうです。

 

そして、それをクッキーをつくるみたいに、型でくり抜いて、一個一個全然違う感じの物をつくってみたみたいです。

 

くり抜いて、削って、磨き、その後は、通常はワックスコーティングのようなことを施すらしいのですが、それを一切せずに、未加工。

 

くり抜いて、ある程度磨いたらそのまんま使った。

 

だから、最初はマットなボタンの見た目してますね。

 

でも、それが使っていくうちに、自然に磨かれて、金属のように光沢が出てくるのを狙ってる。

 

それが、一個だけ付きます。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ファスナーフロントですね。

 

素材は、アルミだったと思う。

 

ファスナーでアルミは珍しいと思いますよ。

 

新品の最初の状態は、ファスナーの務歯(むし)そのものが反発し合う感じがあって、ギジャギジャいう感じがあるけど、それが徐々にスムーズになってくる。

しかも結構ハイレベルで安心感あるんですよ。

これは、樹脂製のファスナーの比にならない信頼感。

 

そして、引き手には”FAUVES”の刻印入りで、このファスナーは、ロック機能付き。

 

ファスナーを上下させる時は、引き手をたてて、動かさない時は、引き手を下に収めればロックされるタイプのものですね。

 

 

 

 

 

 

 

バック。

後ろもそれぞれ、コットン100%の縫い糸の種類が違います。

 

 

 

 

 

腰回りは、ブラックとグレーの太めの糸が中心ですね。

 

 

 

 

 

ポケット裏、チェーンステッチ。

 

 

 

 

 

 

レザーパッチが付きます。

ジーパンみたいに。

 

これは、昔のWranglerをイメージしたみたいです。

素材は、牛革で、ヤギを模した型押しを施したレザーパッチ。

 

 

 

 

 

 

 

そして、バックヨークや、左右の身頃を縫い合わせる縫製は、もちろん、コットン100での巻き縫い。

 

FAUVESのこのパンツは、とても特徴的なのですが、当店でもこれまで巻き縫いが施された洋服は、大体岡山県の児島中心でした。

 

ただ、これ。

 

違うの。

 

関東の方だそうです。

 

縫製工場の名前は聞いてるんですが、その名前を出して良いのか定かではないので、このブログでは伏せておくけど、少し以前の時代に、ヨーロッパのデザイナーズブランドのジーパンを日本で主に縫ってた小規模な縫製工場でつくってもらってるそうです。

 

だから、巻き縫いの”ニュアンスが違う”。

 

ただ、それが好きな方には、すごく恩恵があると思ってる。

 

 

 

 

 

通常のジーパンの巻き縫いと違って、

 

ダブルステッチの

 

“間隔”

“ピッチ”

 

これが、違うの。

 

その縫製工場さんの特有のものだそうです。

 

 

まず、間隔。

 

 

二本のステッチの幅が、一般的な巻き縫いよりも、1mmくらい狭い。

 

1ミリ。笑

 

 

もはや写真で撮っても分からないだろうと思って、比較写真とか撮ってない。

 

 

そして、運針の”ピッチ”。

 

 

これは、この工場のミシンの特殊性によるもので、通常よりも少し大きめ。

 

 

で、それがコットン100%。

 

 

間隔が僅かに狭く、気持ち大きめのピッチの巻き。

 

 

それが、使って洗っていくほどに、生地そのものとマッチングし、縫製の糸が生地にどんどん食い込んでいき、自然で、見事なパッカリングが生まれるのだ。

 

 

 

 

 

 

裾。

裾は、1cmの三つ折りで、裾端から8mmのところにチェーンステッチ。もちろん綿糸。

 

未洗いの新品では、まだまだ平坦な裾の様子。

 

 

 

 

 

表グレーに対して、裏ネイビー。

 

インシームは、巻き縫い。

 

そして、その奥から見えますかね??

 

 

 

 

 

 

これ。

アウトサイドシーム。

 

この超細幅のロックミシン。

 

ロックミシンの幅も超絶細く、かがり幅も超絶狭い。

 

むちゃくちゃイケてる。

 

 

 

 

 

 

これ。

流れるような細幅の綿糸ロック。

ヤバヤバ。

 

 

 

 

 

これを見て。

裏。

 

この裏処理。

 

ちょーイケてるの。

 

僕は、他の人に比べて縫製が好きだから、洋服の裏側見るのが好きなんですが、これは、むちゃくちゃイケてるの。

 

縫製糸の素材使いはもちろん、色糸使いに、番手の違い、そして、この仕様。

 

スタンダードな洋服の範疇でありながら、これだけの差があるパンツ。

 

これは紹介しなきゃいけない。と思って、このパンツを取り扱いしたんですよ。

 

 

 

 

 

写真のものは、まだまだ新品だからピシっとなってるけど、それでもなお、縫製の美しさが感じられる。

 

僕は、あんまりロックミシンが好きじゃないんですけどね。

 

それはあんまり良いなって思うのが多くないから。

 

でも、これは進んで手に取りたいロック仕様だった。

 

 

 

 

 

 

太い綿糸で、細幅に縫われたロック。

カーブも綺麗な曲線してる。

 

糸の端は、延長して伸ばしてる仕様。

これってロックミシンの時も空環って言うのかな?

 

児島の方々、教えてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このロック処理は、FAUVESを縫ってる縫製工場さんの特有のもの。

フツーのロックミシンじゃないの。

 

“改造特殊ミシン”。

 

だから、これだけの細かさを誇る。

 

まあ、着ると全ッッッ然見えないけど、でも、着た時に確かな違いはある。

 

あとは、まあ、ロールアップすると見えるかな。

 

 

 

 

 

 

そして、これ。

僕がしばらく穿いてたもの。

Araki Yuuのニッかーボッカーズを中心に、このFAUVESのパンツと、山内の山内さんにつくってもらった別注ハコムラショートパンツばかり穿いてましたね。

この夏は。

 

 

 

 

 

もう何回洗ったか忘れたけど、確実に、確実に、綿糸特有の陰影が出てる。

 

 

 

 

 

生地は、反応染めなので、色落ちはしにくいですが、僕のヘビーユースにより少しフェードしてますね。

でも、普通の黒のパンツにあるような極端な赤みを持つ色の変化ではないように思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綿糸の巻き縫いのインシームもボコボコと波打ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レザーパッチも結構ナチュラルな変化をしてる。

 

 

 

 

 

 

全体的に新品ではフラットな表情ですが、洗って使っていくと好きな人は好きな見た目になってくると思いますね。

 

生地もダレにくいし、伸びてしまいにくいし、タフなのは実感してもらえる。

それで、この全て綿糸での縫製ですからね。

 

最初はフラットだけど、シーム箇所とそうじゃない場所との陰影がみるみる生まれてくるの。

パンツの構造がスタンダードな分、生地と縫製の調和がすごく出てくるパンツってワケですよ。

 

とてもシンプルに感じるパンツだけど、生地と綿糸での縫製がどんどん一体化して、生地と縫製の変わっていく様子をすごく感じられるパンツだと思う。

めちゃくちゃ細かいけど。笑

 

 

 

 

 

 

 

これ。

日頃から穿いてるもの。

洗い続けてもゴワゴワ感はないのですが、生地がしっかりしてるから、細めの形が型崩れせずにしっかりと出続ける。

 

福原さんが言ってたのは、2000年代くらいのヨーロッパのデザイナーズブランドのようなパンツのアウトラインを目指したそうです。

縫製工場もそういうのを実際につくってたみたいだし、今この縫製レベルでこのようなパンツって全然出会えないですからね。

 

かなりの出来だと思ってる。

 

 

 

 

 

 

サイドビュー。

身長167cm、体重52kgくらいで、サイズは、最小の2。

最初は、少しレングスが長かったけど、一度洗うと3cmくらい縦に縮んでワンロールして悪くないバランスになりましたね。

横も少し縮むんですが、そう大きな変化は全体的にありません。

どちらかというと、オリジナルレングスで穿けるパンツだと思いますよ。

人によっては裾上げしてしまっても全然オーケーですが。

 

 

サイズ2で、ウエスト28〜30インチ相当

サイズ3で、ウエスト31〜32インチ相当

サイズ4で、ウエスト33〜34インチ相当

サイズ5で、ウエスト35〜36インチ相当

です。

 

 

そして、プライスは、¥27,500-(税込)。

 

 

生地や縫製仕様とか考えても、むちゃくちゃなプライスだと思ってる。

 

もちろん良い意味で。

 

穿いて、洗って、使えば使うだけ、応えてくれるパンツですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FAUVES

NUVO

material _ COTTON 100%

color _ GREY

size _ 2,3,4,5

 

そして、この色もある。

GREY。

 

 

 

 

 

 

 

ブラック同様の生地、縫製仕様ですが、こちらになると少しモダンな感じが漂わないでもない。気がする。

 

 

 

 

 

 

ブラックほどは、分かりにくいですが、こちらも縫製の糸番手、色を随所で変えてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベージュっぽくも見えるかもしれませんが、ちゃんとグレーですね。

でも、ベージュっぽさもある。

グレージュってところですかね。笑

 

ブラックは、アタリが付いてくるのに対して、こちらの方は、より一層陰影が見えるようになってくるかも。

 

 

価格は、先ほどのブラック同様に¥27,500-(税込)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FAUVES

NUVO

material _ COTTON 100%

color _ FADE BLACK

size _ 2,3,4,5

 

そして、最後にこれ。

最初に紹介したブラックを”生地段階”でフェードさせたもの。

 

 

 

 

 

生地での加工な分、製品には全体にムラのあるフェードがありますね。

 

 

 

 

 

こちらも糸の仕様は同じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように所々、加工が入るのですが、これを洗って使っていくとかなり珍しい見た目になると思いますよ。

 

より昔のデザイナーズブランド感が増すかも。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、実際にブラックをたくさん穿いてもこのようなFADE BLACKの見た目にはならないので、お好きな方を選んでもらえると良いと思います。

 

もちろん、こちらも加工は入ってますが、穿いて洗っていくと相応の変化を遂げてくれる。

 

FADE BLACKについては、価格は、少し変わって¥35,200-(税込)ですね。

 

 

生地だけではなく、縫製も福原さんが目指してるところが明確にあるから、使っていくとシンプルだけど、縫製の糸に伴う変化がすごく感じてもらえると思いますよ。

 

なかなかそういうパンツってそう多くないですからね。

 

とてもタフだし、使っていったその先に、期待できるものがあると思う。

 

 

 

 

お好きな方は使ってみてください。