今日は、PETROSOLAUMを紹介させてください。

 

この一年間、週に3or4日、もしくはそれ以上のペースで自分で履き続けているブーツ。

 

side gore

 

これまでもこのブログで紹介させてもらってきましたが、あまりにも気に入ってるので、今回も。

 

まあ、そもそも夏場でも僕は、このサイドゴアブーツを履いてるんですけどね。

 

それは、自分なりにアウトソールの仕様も、靴そのものが自然に呼吸するように考えてお願いしたこともあるんですが、やはりOLDE HOMESTEADERの靴下に出会ってからですね。

 

特に、先日から発売してる”SUVIN 特殊紡績”の靴下。

 

それを履き始めてから、夏場のシューズでさえも大きく変わった。

 

だから、8月でもブーツ履いてる。

 

やっぱりねブーツが好きなんですよ。

 

特に、やっぱりAraki Yuuのニッカーボッカーズを無茶苦茶な頻度で穿いてるし、そのスタイルが仕事する上でも快調だし、ネガティブに気になる要素がないの。

 

ここ最近は、OLDE HOMESTEADERのトランクス(先日久しぶりに納品してもらった)か、Re:Maglieriaの絹紡糸シルクボクサー(店頭で販売してる)を下着に、その上にAraki Yuuのニッカーボッカーズ穿いて、OLDE HOMESTEADERのSUVIN 特殊紡績の靴下で、今日紹介するPETROSOLAUMのサイドゴアブーツっていう格好ばっか。

 

これが一番いろんな側面で今は気に入ってる。

 

まあ、どうでもいいけど。

 

 

 

で、その最も足元を支えてくれるブーツです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PETROSOLAUM

side gore

material _ Cordvan Butt

process _ Mckay

color _ Dark Brown × Black

size _ 39,39.5,40,40.5,41,41.5,42

 

これ。

このプライスゾーンのシューズで、驚異的な7サイズでの取り扱い。

 

僕もPETROSOLAUMのシューズは、もう何足持ってるか分かんないし、財布もベルトもPETROSOLAUM。

 

そして、そのほとんどが”コードヴァン・バット”という革のものなんですよ。

 

まあ、コードヴァン・バットについては、これまでのこのブログで散々書いてきたし、4月頃にオーダー形式で販売した財布と同じ種類の革だから、これまでのを見てもらえたら良いです。

 

ブランドが姫路の新喜皮革さんと開発したオリジナルレザーだから、世界のどこを探しても同じレザーは存在しないと思う。

 

でも僕は、この革が単純に”希少”とかって意味合いで、お伝えしたいのではなくて、その革が”PETROSOLAUMだけ”でしか、体験できない世界に持っていってくれるから、それがとても素晴らしいことだと思ってる。

 

 

 

 

 

 

 

まず。

ここ。

トゥ。

コードヴァン靴の魅力は、やはりここじゃないですか。

トゥにキメ細かい”コードヴァン”がやってくること。

そして、履き続けるとトゥからアッパーに向かって刻まれるうねるようなシワ。

 

このサイドゴアブーツは、その見た目通り、アッパーにシューレースも付かず、このシワが刻まれるのに、何も邪魔するものがないの。

 

 

 

 

 

 

これ。

コードヴァンと言えば、インターネットで検索するとほぼ全部がアメリカのホーウィン社のシェルコードヴァンが出てくると思う。

 

でも、あれ、僕は得意じゃないの。

もちろん、すごく素敵な革だとは思うんですけどね。

自分には、ツヤツヤ過ぎてどうしても好きになれないの。

あと、小雨程度の雨も気にしないといけないし、公衆トイレでさえも気を使わないといけないなんて無理無理。

 

例えば、アメリカンなスーツスタイルには相性良いと思うんですけどね、もしくは、50歳以上の年齢の方がカジュアルに振ったジャケットに色落ちしたジーパン、それでシェルコードヴァンみたいな感じじゃないとね。って思っちゃう。

 

まあ、ホーウィン社のコードヴァンは、水が大敵と言われますし、そのコードヴァンは水濡れNGみたいな世の中だけど、それは当然ですよ。

 

かなり多量のオイルを入れて、ツヤッツヤに仕上げてるから。

 

水と油の関係ですからね。

フツーに考えて、油の中に水滴を落としたら、決して交わることはないじゃないですか。

 

それが原因で、目立つシミのようになったりする。

 

でも、このPETROSOLAUMのコードヴァンバットは、あそこまでのオイルの含みや艶出し加工はしてないの。

 

例えるならば、コードヴァンが持つ、そのものの野生味を残してるっていうか。

鞣しも”ピット槽”での”フルベジタブルタンニン鞣し”だし。

これが一番、時間のかかる鞣し方法なんじゃないかな。

一ヶ月単位での革の製作時間。

大体は、フルベジタブルタンニン鞣しの場合でも、”ドラム鞣し”がほとんどみたいですしね。

超アナログな超自然的なコードヴァンってことです。

 

まあ、積極的に水に濡れましょう。ってことは全然ないけど、僕も何度も大雨に打たれてるけど、一応できる限り早めに水分を拭けばモーマンタイ。

 

履けば履くほど、シワも刻まれるし、その野生味を持つ、革のポテンシャルがどんどん引き出されてくるから、天候に大きく左右されてたら宝の持ち腐れですからね。

 

 

 

 

 

そして、コードヴァンバットは、PETROSOLAUMの荻野さんが見事な使い方をしてるんですよ。

 

シューズの顔である、トゥやアッパーには、コードヴァン。

それがヒールに向かって、グラデーション状に、バット層に切り替わる。

 

一足で超多面的な姿を見せる靴なの。

 

そんなのなかなかないでしょ。

 

 

 

 

 

 

 

そして、アッパーのパーツの切り替えは、全部裁ち切り仕様ですね。

 

コードヴァン革は、革の性質上、カットしたそのままの状態で使うことができる。

だから、PETROSOLAUMの荻野さんは、その丈夫な特性を活かして、折り返しや革端の処理をしてないの。

 

その上、このサイドゴアブーツは、ベースをブラウンに染色し、その上から薄くブラックで染色してる。

 

その”茶芯”状態が、裁ち切り箇所から見ることができる。

 

 

 

 

 

 

バット層が最も現れるヒール。

ブーツ特有の踵の丸みに寄り添いながら、足首に向かってくびれる曲線もかなりのもの。

 

あと、そうそう。

 

踵の箇所に、小さな穴があるのが分かりますかね??

 

 

 

 

 

 

これ。

ちょうど真ん中くらいにある小さな穴。

 

これは、アッパーの革を足の形に合わせて、形成する時に行う”釣り込み”の工程の跡。

 

釣り込みは、シューズメイキングのプロセスでは、むちゃくちゃに大事な工程なんですけど、今では、踵にこの”穴”が開いてるシューズって結構少ないと思います。

 

釣り込みには、”機械釣り込み”と”手釣り込み”の2つが存在するんですが、今の世の中のほとんどの靴が”機械釣り込み”。

 

特にレザーシューズは、足にピッタリとフィットする必要性がとても高いものだから、足の全体を覆うアッパーが立体的な形状してるじゃないですか。

 

この形状を実現するために、”木型(ラスト)”というのが存在するけど、製作に時間をかけた昔ながらのクオリティの高いシューズは、”木型”に革を手作業で添わせていく。

 

その時に、革を成形するために、手で革を引っ張り、金槌で釘を打っていく。

 

昔からの言葉で、「靴は叩いてつくるもの」という言葉もあるくらいですからね。

 

その第一段階で、ラストとアッパーの革を固定させるために踵部分に釘を打って固定する。

 

その製作段階の痕跡が残ってるのが、踵の”小さな穴”。

 

この”手釣り込み”の作業は、熟練のシューズ職人でも片方で30分くらいなのかな?もっとかかるのかな?それくらい時間がかかってしまうもの。

 

対して、”機械釣り込み”では、エアージェットの力で瞬く間に、革を成形してしまえるそうです。

その時間、僅か30秒。

 

で、この2つに大きな差は、履いていった先に、決定的にあると思ってる。

 

 

それが、

 

 

“シワ”の入り方。

 

 

手のある職人の、革へ余計な負荷をかけずに成形した”手釣り込み”。

 

と、

 

革を一瞬で、一気に足に添う形にしてしまう”機械釣り込み”。

 

僕は、新品の段階でも、フォルムの違いは明確に感じるんですけどね。

 

でも、履いていくと”機械釣り込み”の方は、革に負荷がかかりまくってるから、不自然な皺が入ってしまうの。

それに加えて、靴が重力に負けてダレてくる。

 

対して、”手釣り込み”であれば、サイズさえきちんと適正なものを選べば、その人の足なりの自然な無理のない皺が入る。

 

この二つの違いははっきりと出る。

 

だから、レザーシューズって似てるような見た目のものでも、価格が大きく違うものってあるじゃないですか。

 

その差の一つの要素は、この”釣り込み”の段階にもあるんですよ。

 

どうせレザーシューズを履くなら、使った先の変化をふんだんに楽しみたいし、スニーカーよりももっと長い目線で選ぶわけじゃないですか。

 

であれば、僕は、”手釣り込み”がされたシューズの方が、その先に恩恵があると思いますよ。

 

 

 

 

 

 

そして、このサイドゴアブーツは、シューレースがないのは、ご覧の通りで、他のサイドゴアよりもアッパーが足首に向かってストレートなんですよ。

 

通常は、熱処理でカーブを付けていくんですが、PETROSOLAUMの荻野さんは、それをほとんどしてない。

 

最初は、とてもストレート。

でも、履いていくと歩行や動作に合わせて皺が入って、その大きな皺とともに、所有者なりのカーブが出来上がってくる。

これもすごく特徴的。

 

特に、このサイドゴアブーツは、ブランドの中でも”03 LAST”という最上位レベルの靴づくりが注ぎ込まれてるモデルだから、物凄い履き心地。

 

時に、レザーシューズは、初めは”修行”とかとも言われることがあるじゃないですか。

 

でも、この”03 LAST”は、神技。

 

驚くような立体感と足への吸い付き。

 

僕は、ブランドの中でも、自分がこれまで履いてきたシューズの中でも、この”03 LAST”、そして、このside goreが一番だと思ってる。

 

それは、履き心地の面でも、変化の面でも、いろんな側面で考えた時にそうなんですが、このことは、

 

“なんでPETROSOLAUMを取り扱ってるのか”

 

ということにもつながる。

 

日本にも世界にもたくさんのシューズブランドってあるじゃないですか。

 

それでも、僕はこのブランドが一番だと思ってる。

 

世界的な知名度を誇る名門と言われるシューズブランドもあれば、近年、話題になってるような国内ブランドもある。

 

でも、僕には、その全部が”先が見えるな”って思うんですよ。

 

新品の状態から、容易に使っていった”先”が想像できるように思う。

 

ただ単に、”未知への遭遇”がしたいワケじゃないけど、ドレスジャンルのシューズはそうだし、今チヤホヤされてるようなジャンルのものは、それ以上にもそれ以下にもなりきれないし、その辺のカジュアルプライスなシューズは論外だし、なんか履いて使っても、そりゃそうだよなって、答えが最初から見えてるものばかりに感じるんですよ。

 

でも、PETROSOLAUMのシューズは、そういう多数的なゾーンには属してなくて、驚きのレベルのつくりでありながら、何年も使った先に、”予期せぬポジティブな遭遇”が必ず存在してる。

 

どこの誰も通ってこなかった道への変化がシューズから発せられるんですよ。

 

これには、手にする理由があるし、履く理由があると僕は思ってる。

 

そんなことってなかなかないと思う。

 

 

 

 

 

 

あと、肝心なこと忘れてましたが、サイドゴア特有の履き口のゴムが露出しません。これ。

 

ドレスシャツかな?って思うくらい細かいピッチの運針で、革が縫われてゴムが覆われてる。

 

ちなみに、PETROSOLAUMのシューズのアッパーの縫製は、全て荻野さんが自分でやってる。

めっちゃ上手い。

 

 

 

 

 

 

そして、ゴムは内側に内蔵。

よくあるあるなのですが、サイドゴアブーツって、どうしてもゴムに負荷がかかるから、次第にゴムが伸びて、ビロンビロンになっちゃうものとかある。

 

でも、これは安心して。

 

サイドゴアブーツに適した、ドイツのイエガー社製のゴム。

高品質と言われる、日本のゴムよりも、密度が高く、超強靭なの。

僕も以前に荻野さんに、イエガー社のゴムと国内のゴムとを見せてもらって、比較して見てみたんですが、全然違うの。

むっちゃ密度が高いし、めちゃくちゃ丈夫。

 

これには、驚き。

 

しかもまあ、仮に伸び切ってしまってもゴムの交換オーケーですからね。

超安心。

 

 

 

 

 

 

アウトソールの仕上げも美しい。

いろんなことを考えた上で、マッケイ製法でつくってもらってますが、アウトソールにマッケイの縫い目が見えない”ヒドゥンチャネル”仕上げ。

 

 

 

 

 

左右非対称のヒール。

ヒールのみVibramラバーを装着してもらってる、ミステリアスな当店オリジナル設計です。

これは、冒頭に書いたのですが、僕が自分なりに意図してること。

 

レザーシューズは、アッパーからもアウトソールからも、全体で”呼吸”をする。

だから、ハーフラバーを貼って、その呼吸を妨げるよりも、仮にアウトソールが削れてしまってもオールソール交換ができるし、雨に濡れてアウトソールが乾燥してしまっても、靴底のケアをしてあげれば良い。

常に、足が呼吸して、より一層の快適性を追求したいと思って、荻野さんが普段やってない、珍品仕様にしてもらってるんですよ。

 

これ、閃いたし、気に入ってる。

 

 

 

 

 

 

 

アウトソールももちろんですが、サイドのコバの処理もこのレベルになるととても美しい。

 

 

 

 

 

 

ヒールのレザーの積み上げも美しい。

 

 

 

 

 

 

レザーソールのコバは、平コバと丸コバが使い分けられてる。

 

これも造形としてのシューズを追究した方法。

 

 

 

 

 

 

 

付属するホースレザーのインソール。

 

 

 

 

 

 

 

で、これが僕がめちゃくちゃに無茶苦茶な頻度で履いてるside gore。

 

 

 

 

 

うねりをあげる履き皺。

これは、やはりコードヴァンならではです。

 

使ってるとより”茶芯”の赤みが強くなったように思います。

 

 

 

 

 

コードヴァンの革質とバット層のスウェードの革質とのコントラストが明確になってる。

 

 

 

 

 

 

まあ、僕にとってはワークブーツですからね。

 

最近は、突如とした大雨も頻繁じゃないですか。

雨降らない日があんまりないくらい。

岡山県だけではないですよね?

 

そういう大雨にも先日見事にぶち当たりました。

夜、帰りに自転車のチェーン外れたから、道端でチェーンを直そうとしてたら、向こうから、さー、、ざー、、って音が聞こえてくるの。

最初何か分かんなくて、恐怖の音に感じてたら、空からのシャワーだった。

 

一日の仕事の労い。

 

気持ち良かった。

 

でも、全身びしょ濡れ。

 

これじゃコンビニも入れないな。ってくらいに、大ビショビショ。

 

その時もこのブーツ履いてた。

 

だから、帰ったらティッシュでささっと拭いてあげました。

 

それで終わり。笑

 

今回も久しぶりに自分が履いてるの撮影したけど、しばらくメンテナンスみたいなのしてないですね。

ティッシュで拭いたのがメンテナンスか。

 

まあ、とにかく使うのがベストですね。

 

 

 

 

 

 

履いてるとすごく快適だから、履きたくなるブーツなんですが、その行為にすごく応えてくれるブーツだと思ってる。

 

見た目の変化ももちろんだし。

 

 

 

あと、サイズについてですが、

39→24cm

39.5→24.5cm

40→25cm

40.5→25.5cm

41→26cm

41.5→26.5cm

42→27cm

 

という感じです。

僕は、足の実寸が24.0cmと24.4cmなのですが、39。

で、横幅がむちゃ広い。

 

このサイドゴアブーツでいうと、できる限り小さいサイズを選んでもらうのがベストです。

僕は極度に横が広いから、これまでは39.5を履いてたんですが、思い切ってハーフサイズ落として、これは39にした。

 

そしたら大正解。

 

だから、皆様の足の実寸に対して、迷ったら小さいサイズにしてもらえるのが良いと思います。

PETROSOLAUMのシューズは、ご自分の足が26cmとか27cmと思ってる方でも、平気で39や39.5のサイズになることが多いです。

 

それだけ足に添った立体型ということ。

 

サイズを下げて、その驚愕のフィッティングを体験してみて。

 

それで、とにかく使ってください。

 

そうすると素晴らしい世界が待ってるから。

 

 

 

見てみてください。