今日は、新しくブランドを紹介させて下さい。

 

 

Sen’en Fujita (セネン フジタ)。

 

 

日本の伝統、”京友禅”をルーツに、1933年に創業した京都の”藤田染苑(ふじたせんえん)”。

 

その藤田染苑が、これまで約90年間培ってきた技術を”和服だけ”ではないアプローチを行う、”Sen’en Fujita”というブランドとしてデビューした。

 

そのデビューシーズンが、今日紹介するものです。

 

つまり、今回がブランドとして初めてのコレクションです。

 

日本のそういう”伝統技法”をやり続ける方々の技術ってすごいものだし、そのような世界は、下積みが何年、何十年とあるような厳しい世界。

 

そして、そういう伝統技法を守り続ける分野の方々は、それゆえにどうしても保守的であることが多いように思います。

 

ただ、Sen’en Fujitaは、違う。

 

京都の友禅染めは、和服に行うものであるのは誰もが知ってると思う。

 

でも、当店でも、皆様でも日頃着るのは、洋服だと思う。

 

和服と洋服。

 

世界が全然違う。

 

そういう”和服”で行ってきたことを”洋服”へ。

 

これまで約90年、その伝統技術の継承と、そこに新たなクリエイティビティを追究する藤田染苑のブランドです。

 

 

そして、このSen’en Fujita。

 

 

コレクションでは、毎回ゲストデザイナーを迎えるという方式。

 

 

今回のファーストシーズンは、”humoresque(ユーモレスク)”。

 

 

当店では取り扱いがないんだけど、ご存知の方はいますかね?

 

ユーモレスク。

 

岡山県では取り扱いがないのですが、中国地方では取り扱いがあるのかな?

 

ウィメンズのブランドです。

 

そう。

 

ということで、今回のSen’en Fujitaの記念すべきファーストシーズンは、ほぼウィメンズ。

 

このブログをご覧頂いている漢の方々は、今日は、ご自分の奥さんor彼女に向けてご覧ください。

 

でも、ユニセックスでイケるものはあるから、前のめりで見てくれる漢の方はご検討ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sen’en Fujita avec humoresque

POCKET SHIRT

material _ PAPER 100%

color _ INDIGO GINGHAM

size _ F

 

まず、これ。

半袖シャツ。

こちらのシャツは、前合わせが右前なので完全にレディースですね。

サイズでいうと、フリー。

着丈は、写真で見ると短めに見えるのですが、どちらかというと袖丈が長めで肘下になるような設定のシャツです。

 

 

 

 

 

 

で、この生地。

これが、このSen’en Fujitaの最大の特徴。

 

“藍捺染(あいなっせん)”。

 

“藍”は、藍染めの藍。

 

“捺染”は、プリントのこと。

 

そう。

 

 

「藍染めのプリント」なのだ。

 

 

そもそも、藍染めは、原料となる藍にもいろんな種類、蓼藍(たであい)、木藍(きあい)、琉球藍(りゅうきゅうあい)、大青(たいせい)、山藍(やまあい)など、いろんな種類の”草”があるから、それぞれいろんな方法があるんだけど、それを原料に天然のもののみを材料にしてるものを”藍染め”って今は言うみたい。

 

そういう藍染めは、原料の草を粉砕して、発酵させて、還元させて、染められる状態にして、それで生地を漬け込む。

 

“浸ける”っていうのが、常識。

 

生地や糸を”藍の液”に浸して、空気に触れさせる(酸化)。

 

この浸す、酸化させるという工程を繰り返して、藍染めができていた。

 

今までは。

 

つまり、必ず、藍の液に”浸ける”ということが絶対だった。

 

まあ、その藍染め自体も日本でできるところは、今ではホンの一握りなんですけどね。

 

でも、藤田染苑は、業界初、世界初、人類初。

 

 

藍に浸さず、”捺染”することを生み出した。

 

 

そして、その”捺染(なっせん)”。

 

 

いわゆる、”生地に色を付ける”ことだから、染色ですね。

 

 

その”染色”には、大きく分けると二種類存在する。

 

・浸染(しんせん)

 

・捺染(なっせん)

 

この二つ。

さっきから言ってるように、Sen’en Fujitaは、捺染に入るんだけど、、

 

“浸染”は、文字通り、染色液に生地を「浸して、染める」こと。

つまり、水を媒体として染着が行われる。

 

これは、先ほどの藍染めもこれに分類されるし、皆様が着ている服のほとんどは、そう。

 

そして、

 

 

“捺染”。

 

 

捺染は、先述の通り、”プリント”だ。

 

 

浸染は、水を必要とするのに対して、捺染は、

 

“糊”を媒体として、染着が行われる。

 

つまり、糊によって、部分的に染まっているというわけ。

 

 

で、更に捺染には、その手法により様々な種類が存在する。

 

ちなみに、捺染は、「なっせん」と読むけど、頭の中でこの字を「プリント」って変換してもらえたら、その方が分かりやすいと思います。

僕は、学生時代からそうやって考えるようにしてる。

 

で、その種類を大きく分けると、

 

 

・手捺染

・機械捺染

・デジタル捺染

 

この三種類。

 

もう、文字だけ見ただけで何となく分かると思うけど、

 

手捺染は、手作業でプリントを行う。

機械捺染は、大量生産型のもの。

更に、デジタル捺染は、より効率的にどんどんどんどんプリントできちゃう。

 

最も手間がかかるのは、手捺染。

でも、最も同じもの、均質化されたものが出来上がるのが、デジタルプリント。

 

まあ、こういう種類があるんですよ。

 

そして、Sen’en Fujita。

 

 

これまで、藍染めは、水を媒体にして、糸や生地を浸して、染色する方法しか存在しなかったものを、、

 

“藍”に適した、”植物性の糊”を開発することができた。

 

 

これにより、世界で初めて、藍染めのプリントがこの世に登場したんですよ。

 

 

 

だから、もう一回見て、この生地。

 

 

 

 

 

 

これ。

友禅で培った、手捺染の技法で木の型を使い、生地にプリント。

 

今まで僕は、洋服のプリントってデジタルなものばかりしか最近は見てなかったから、全然眼中になかったんですけどね、

 

これは、完全にこれまでの”洋服のプリント”の概念変わった。

 

それに藍染めで、実現される、ベースの生地とのコントラスト。

 

とても美しい生地だと思いますよ。

 

 

 

 

 

 

分かりますかね?

 

裁断したり、縫ったりする前の、生地の状態で、型を使って手捺染していくの。これ。

 

だから、微妙に藍の色の濃淡が出てる。

 

生地の切り替えのところだけではなく、一続きになった部分でも、少し濃淡が出てるんですよ。

 

 

 

 

 

そして、通常の浸した藍染めでは、絶対に実現不可能なギンガムチェック。

 

これ、女性が着てもらえたらめちゃくちゃ素敵だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

そうそう。

ベースとなる生地は、和紙です。

 

もちろん、溶けません。

マニラ麻っていう種類の植物を原料につくられた和紙。

 

特有のハリが強いですね。

 

あとは、軽く、風も通り、涼しいし、調湿作用もあるから、蒸れない。

 

夏場は、ちょー快適だと思いますよ。

 

それでいてむっちゃ強い。

 

これ、生地を触ってもらえたら、強そうなのは、一瞬で感じてもらえると思う。

 

 

 

 

 

手捺染ならではの藍染めの濃淡。

 

ちなみに、このシャツの縫製仕様は、基本的には、表にステッチは露出しません。

袋縫いが多用されてます。

縫製の細かさでいうと、山内やAraki Yuuに匹敵するようなエゲツないレベルで縫製がヤバい。って感じではないですが、結構細かいと思いますよ。

 

 

 

 

 

 

漢の方は、奥さんか彼女に是非勧めてあげて。さっきも言ったけど。

 

まあ、プライスはプライスだけど。

 

 

 

 

 

 

 

Sen’en Fujita avec humoresque

STRING PANTS

material _ COTTON 70%,PAPER 30%

color _ BLUE HERRINGBONE

size _ F

 

 

 

 

 

 

Sen’en Fujita avec humoresque

STRING PANTS

material _ COTTON 70%,PAPER 30%

color _ INDIGO HERRINGBONE

size _ F

 

そして、これ。

ウエストに共地のコードが入った、ストリングパンツ。

こちらは、ユニセックスです。

男性でも小柄な人であれば全然イケる。

 

僕は、身長167cmだから全然問題ないです。

丈も僕には短めの感じだけど、ワタリが広いから合ってた。

 

ウエストは、細い女性の方でもいくらでも絞ることができますね。

小柄な女性でも丈は、直せるし、ロールアップもOK。

 

だから、150cm〜160cm後半くらいの方に対応できるくらい、かなり許容が広い設計のパンツに思います。

 

 

 

 

 

 

生地は、コットンと先ほどの和紙との交織。

 

柄は、ご覧の通りのヘリンボーンです。

 

ホワイトベースに、ブルーの藍捺染と、、

 

 

 

 

 

インディゴの、濃い藍捺染。

 

ベースの生地は、先ほどのシャツに比べると下着が透けにくいように、少し地厚になってる。

 

裏地の付かない仕様なのですが、これくらいの生地厚であれば、下着は透けないと思います。

でも、生地は自立して、パンツのアウトラインもしっかり出るから、着用感は、夏場には、こちらもすごく快適だと思いますよ。

 

 

 

 

 

薄い方。

 

 

 

 

濃い方。

 

ウエストは、同じ生地が調整の紐として入ります。

 

そして、その紐の仕様も、通常のオーバーロックではなく、綺麗に見えるように、薄手のカットソーとかに使用されるメローロックレベルのピッチの細かいロックで生地端が処理されてる。

 

だから、よくあるイージーパンツの、見た目のイージー感はあんまりないと思います。いい意味で。

 

バックポケットはつきませんが、サイドポケットは装備されてます。結構深め。

 

 

 

デザインや洋服づくりのプロセスは、ユーモレスクが行ってるのですが、ユーモレスクには、コレクションで、このような総柄ってないみたいですね。

 

洋服のクオリティはユーモレスククオリティなんですが、このブランドがお好きな方には、柄は珍しいから良いかもしれませんね。

 

 

 

 

 

こっちが濃い方。

 

洗濯にも強いし、夏場にTシャツとかでこのパンツは充分だと思います。

 

こちらのパンツは、シャツとは違って、折り伏せ縫いが多用されてます。

 

そこはあんまり誰も気にしないかもしれないけど。笑

 

まあ、ちゃんとつくられてるって思ってもらえたらそれでオーケーです。

 

 

 

 

そして、最後にこれ。

 

 

 

 

 

Sen’en Fujita avec humoresque

SCARF

material _ SILK 60%,COTTON 40%

color _ INDIGO BRUSH,BLUE STRIPE

size _ F

 

スカーフ。

 

 

 

 

 

 

濃いインディゴの刷毛で塗られたような、藍の手捺染。

 

 

 

 

 

薄めのブルーのストライプ。

 

こちらにも当然のように性別はありません。

 

生地は、経糸にシルクと緯糸にコットン。

その交織の綾織りです。

 

だから、表面にシルクが多め、裏にコットンが多めに露出します。

 

 

 

 

 

形は、四角形なので、折りたたんで三角形にして使って。

 

 

 

 

 

 

 

 

この柄もね、プリントならではの特有の柄が出る。

 

通常の藍染めだったら、これは表現できませんからね。

 

それに、特定の生地だけじゃなく、シャツ、パンツ、スカーフ、それぞれが生地が違うから。

 

違う生地にきちんと藍の手捺染をしてるのは、すごいこと。

 

どれも色抜けの心配はありません。

 

 

それぞれ手洗い表記が付いて、洗って使えるので、夏場には臆せずご活用頂けたら良いです。

 

 

お好きな方は、見てみてください。