先日よりお知らせしておりましたが、The CLASIKとの特別企画。

 

この事を考え始め、スタートしたのは、一年半前。

 

それが晴れて、やっと形になり、もう間もなくお披露目することができそうです。

 

 

The CLASIK × CASANOVA&CO

“CLASSIC SHIRTS SPECIAL LOT”

 

 

これまでお知らせさせてもらってましたが、経糸に170番手双糸、緯糸に330番手四子という、人間超えてる超絶番手を使用している生地なので、分かる方には一瞬で想像してもらえたと思いますが、

この度、ブランドと一緒につくり出した洋服は、

 

 

シャツ。

 

 

そして、シャツの中でも最もオーセンティックで、遥か昔から存在し、どストレートなもの。

 

“白の衿つきのシャツ”。

 

誰もが知ってるものだし、どのブランドでも、どこにでもあるジャンルの服だと思います。

 

でも、今回は、絶対に、他にはないクオリティ。

 

絶対に見たことのない、今後も同じものじゃない限り、出会うことのない。と断言できるものを生み出せたと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

The CLASIK × CASANOVA&CO

“CLASSIC SHIRTS SPECIAL LOT”

material _ GIZA 45 100%

warp yarn count _ 170/2

weft yarn count _ 330/4

color _ WHITE

size _ 46,48

 

生地は、先日より紹介していた、イギリスにルーツを持つDAVID & JOHN ANDERSONのイタリア生産のもの。

経糸に、170番手の双糸。

緯糸に、330番手の四子撚り。

という超極細番手の左綾。

 

ブランドのコレクションでは、200番手双糸のレベルは存在するのですが、それも同じくDAVID & JOHN ANDERSON。

そのDJAの最高ランクシリーズ、”GOLDEN JUBILEE”の最新、最高レベルのものを使用しています。

現段階では、DJAもこれより上のものはつくることができないという生地です。

 

まあ、普段あまり使い慣れないワードですが、

 

“世界の最先端”

 

というと伝わりやすいかも。笑

 

 

 

 

 

 

 

“コットン100%”という領域。

誰もが知る、「綿100の生地」での可能性をどこまで追求できるのかという考えのもと、辿り着いたのが、これ。

 

圧巻のキメ細かさ、圧倒的な肌触り。

 

そして、あくまで”自然な範囲”での目を疑うような、極限の輝き。

 

シャツという洋服は、元来は、下着という服種のものだったし、生地そのもののクオリティというのは、体でダイレクトに感じられるもの。

 

何百年も前からの洋装で存在し、今もなお残り続ける洋服の一つ。

 

その”白いシャツ”で当店ができる現在の”MAX”がこれ。

 

 

 

 

 

形に関しては、The CLASIKのコレクションの”CLASSIC SHIRT”というものをそのまま採用しました。

時間をかけてブランドと考えてきたものだったので、一から形を考えても良かったんですけど、正直、コレクションで存在するものが文句なかったので、これで形を変えたところで、今回はそれを狙ってなかったし、ただの小手先でやるようなことはやめようと思ったので、見た目の形は変えていません。

 

サイズもコレクションと同様に、46と48の2サイズです。

 

決してオーバーじゃないバランスですが、気持ちだけ、ほんの少しだけ、肩線が落ちる。

イタリアとかの王道のドレスシャツとは違い、ウエストのシェイプも効いていません。

でも、アームはシャープで、腕の落ちるアウトラインが非常に綺麗に出てくれる。

フロントには、身頃とアームそれぞれに美しいAUBETTのドレープに近いような浮かび上がるシワが入ります。

あとは、肩が丸みが強いですかね。

おかげでとても滑らかな肩のアウトラインを描きます。

 

そういうバランスです。

 

パッと見た目は。

 

ただ、見た目は、そうなんですが、、、

 

どうしてもこうじゃなきゃダメだった仕様がある。

 

それはコレクションでは採用されていないのですが、僕はどうしても今回はそうじゃないとダメだった。

 

・芯地

・袖付け

 

この二つ。

 

 

 

 

 

まず、芯地。

 

シャツには、衿とカフス。

 

この2箇所に”芯地(しんじ)”が入ります。

 

 

 

 

 

角が落とされたカフス。

この中身にも、表地とは違う生地の”芯地”が入る。

 

シャツ芯には、大きく分けて3種類存在する。これかなり大事。

 

・接着芯

・仮接着芯

・フラシ芯

 

そもそも、”芯地”とは、衿やカフスは、生地を2枚組み合わせることによって形成されます。

その2枚の表地の見えない内側に形状を維持するために内蔵されるものです。

 

上記の3種類の中で、

 

接着芯とは、今の世の中に存在する芯地の大半がこれ。

芯地の片面に糊が付けられ、2枚の表地の片方に高温プレスで、文字通り”接着”されるもの。

決して、悪いものではないのですが、衿やカフスが触った時に少し硬く仕上がることと、家庭での洗濯を何度も繰り返す内に、表地との部分的な剥離が生まれ、ボコボコと一部分だけ浮きが出てきてしまうことがあります。

 

もともと、シャツは、特に衿に関してですが、しっかりと衿が綺麗に返ることが求められるので、固定しやすい接着芯が採用されることが多い。

ビジネスシャツは必ずこれだと思うし、そうでなくとも生産面で最も安定して縫い上げることができる。

 

 

次に、仮接着芯。

仮接着芯は、接着芯ほど、それでつくられているシャツは多くはないと思います。

これは、接着芯と同様に芯地の片面に糊がついています。

しかしそれは、水溶性。

生産時には、接着芯と同様に高温プレスで表地の一方に貼り付けられますが、製品完成後に、ワンウォッシュすることで、糊を溶かし、表地と剥離させます。

つまり、完成した後には、衿やカフスは、表地2枚+芯地1枚の合計3枚の生地になっている。

これだと、生産も安定するし、完成した時にも風合いが柔らかく仕上がり、度重なる洗濯にも部分剥離は起こらない。

The CLASIKのコレクションのシャツも”仮接着芯”で構成されています。

 

 

最後に、”フラシ芯”。

もう察してもらってると思うけど、今回は、この”フラシ芯”を内蔵してもらってます。

この”フラシ芯”とは、表地2枚と芯地1枚を貼り付けることなく、独立した3枚の状態で縫い上げる仕様のものです。

 

さっきも言ったけど、絶対に、今回は、これじゃなきゃダメだった。

でも、これで生産できる技術ある縫製工場は一握りしか存在しない。

 

先述の通り、”接着芯”や”仮接着芯”は、生産時に表地2枚のどちらか一方に芯地を貼り付けます。

つまり、実際には、3枚の生地であるのですが、表地1枚と芯地1枚がくっついているので、2枚と同様の生産効率となる。

カーブした場所でも狂いのないピッチが求められる衿を2枚の生地を縫うのと、別々の独立した3枚の生地を縫うのとでは、難しさのレベルが違うのは、容易にイメージしてもらえると思います。

 

今は、日本だけじゃなく、世界でも”フラシ芯”を使った生産は、ものすごく少なくなってるし、生産するシャツ工場にとっては、かなりハードルが上がる仕様です。

 

このシャツの話をThe CLASIKの田中さんに投げかけた一年半前から”フラシ芯”というのは僕の中では譲れない条件でした。

 

今回の”SPECIAL LOT”と銘打ったシャツでは、既にお知らせしている通り、170双と330四子の生地を使っています。

左綾でできる限りの打ち込みをしてもらっているとはいえ、普通に縫うだけでも超困難な生地です。

もちろん、ただ縫うだけなら、誰でもできる。

でも、簡単につくると、商品としては話にならないレベルのものができてしまいます。

 

それを”フラシ”で縫え。となれば、それだけで日本でも一気に片手で数えられるだけのシャツ工場の数になりますね。それだけ技術が必要になってくる仕様なんですよ。

 

しかしながら、それが見事に完成した暁には、所有者には、この生地の肌あたりだけでなく、衿とカフスの未体験のウルトラソフトな肌あたりがご体感してもらえる。

このブログをご覧頂いている方は、間違いなくシャツを持っていると思う。

ただ、”フラシ芯”のシャツは、持っていることも、見たことさえない方もきっといると思う。

更には、知らない方が多くいるのも現実。

それは、これまで伝えられてくることがほとんどなかったから。

洋服は、”見た目”だけではありません。

 

“中身”がとても大事。

 

こういうものに触れ、知ってもらえるからこそ、”洋服の文化”の素晴らしさを感じてもらえると僕は信じてる。

 

そして、芯地を重要視したのは、世の中には超細番手で構成されたシャツは存在しますが、そのほとんどが”ビジネスシャツ”の範疇で、必ず”接着芯”でガッチリと固定されたシャツばかり。

 

当店が今回目指したのは、このレベルの”コットン100%”の生地の素晴らしさ、シャツという、いつの世の中にも存在する洋服の”奥行き”。

そこを最大に感じてもらうこと。

 

だから、世の中のセオリーとは全く異なる仕様で製作をしました。

 

分かりやすく例えるなら、ベースボールキャップのツバの部分には、硬いプラスティック製の芯が入っているのですが、その芯をキャップのボディの生地に置き換えたみたいな感じ。

めっちゃソフトでしょ。

前が見えなくなるけど。笑

 

 

この”フラシ芯”でつくられたシャツは、衿やカフスがとても柔らかい。

加えて、このシャツは”製品洗い”をしてもらっています。

そのため、この先に繰り返し洗っていっても縮みが起こることもないし、表地と芯地の剥離の心配もない。

更には、何度も繰り返し洗うことによって、表地と内蔵された芯地が擦れ、自然に一体化していき、それがふんわりと膨らむ。

 

“パリッ”としたシャツのニュアンスとは異なりますが、よほど硬い雰囲気のシャツが好きじゃない限りは、みんな感動してくれると信じてる。

 

 

 

 

 

そして、もう一つ。

 

絶対に譲れなかった仕様。

 

 

 

 

 

 

袖付け。

 

これは、身頃脇から袖の内側にかけての写真です。

一般的に現代のシャツは、身頃から袖を一発付けで、そのまま続けて縫われることがほとんどです。

 

しかし、今回のシャツは、古き良きドレスシャツのディテールである、”袖後付け”仕様をお願いしました。

だから、袖と身頃脇の縫い代がズレてる。

 

理由は、簡単。

 

実現できる限界レベルまで”着心地を向上”させたかったから。

 

今回のシャツでは、全てをミシンソーイングで行っているため、イタリアのナポリのテーラーは目指していませんが、それでもミシンでできる限界値までやり抜いたシャツを皆様に提供したかった。

 

通常は、身頃の脇と、袖とを一続きで縫われるのがシャツですが、そうすると袖は真横に、真っ直ぐ落ちてしまう。

人間の腕は、直立した時に、前に向いているじゃないですか。

だから、それに自然に寄り添うことができる袖をつくりたかった。

そのため、このシャツは袖が前に振られています。

 

今では、二枚袖の仕様にして、自然に前振りにしているシャツ袖や、ライダースのように無理にグッとカーブさせているデザイン袖などがありますが、あくまでもクラシカルに、やり過ぎず、ナチュラル前向き袖を実現したいと思っていました。

また、それにより、腕の稼働も一発付けのものよりも向上してる。

 

立った時の佇まいだけではなく、できる限り、稼働できる洋服。

 

このシャツを特別な機会に。という考え方ではなく、”作業着”として皆様に手にして欲しいと思ってる。

 

 

 

 

 

サイドビュー。

後付けにより、自然に無理なく前に向いた袖。

人間がすっぽりとこの中に入ることが簡単にイメージできる立体感。

 

 

 

 

 

そして、”フラシ芯”で縫える工場ですからね。

随所の縫製テクニックも抜群です。

 

 

 

 

 

狂いのないコバステッチと、まるでただの線のように見える細かなピッチ。

 

 

 

 

 

衿先も見事に尖り、衿裏も文句ない縫製テクニック。

 

 

 

 

 

この新品の状態、”緩み”がある印象ですね。

まだ誰のものでもないから、ここから所有者に合わせて寄り添ってくれる、「洋服の余白」が感じられる。

 

 

 

 

 

裾脇には、ガゼット付けてます。

 

 

 

 

 

ガゼットもきちんと細かな取り付け。

 

 

 

 

 

 

さっきも言ったけど、これをドレスシャツとして捉えて欲しくはなくて、”作業着”って考えて欲しいから、イギリス的で質実剛健、カジュアルな印象に仕上がる、”表前立て”仕様です。

ボタンが並んでいるフロントのことですね。

 

この前立てが裏に付いて、フロントがフラットなものほど、ドレス寄りな印象になりますからね。

だから、これはあまりにも生地が生地なので、フロントの見た目の仕様はThe CLASIKと一緒につくってるということもあり、漢の力強さを残した。

 

ルーズなシャツでは、反対にバランスを取るために、この前立てが表にないものが中心だと思います。

COMOLIのコモリシャツでは、フロントに前立てがない、裏前立て仕様ですからね。

 

そして、胸ポケット。

これもタバコやペンを入れたり、道端に落ちてるゴミを拾って入れておく、”作業着”としてはやはり必要ですからね。

しっかりと完備。

あくまでデイリーユース用のシャツですから。

 

しかしながら、このポケットもしっかりと手を入れて処理してくれてます。

 

 

 

 

 

 

これ。

ポケットの内側のサイドの部分。

通常、シャツでは、このポケット内側の表地を折り返した場所は、断ち切りの状態のものが中心ですが、ポケットを縫い付ける前に、生地端を全てオーバーロックかけてくれてる、思いやり仕様です。

この箇所は、特に指定していなかったのですが、The CLASIKがきちんと手を入れて仕上げてくれました。

内側が断ち切りだと、使う度に、糸の解れが出てきますからね。

その煩わしさがないので、安心できる。

 

 

 

 

 

シャツ本体から浮かび上がるボタン。

生地に対して、違和感のない程度の厚みの貝ボタンです。

このレベルの縫製工場ですので、もちろん手付け。

 

 

 

 

バックには、センターボックスプリーツもサイドプリーツも入りません。

ワンウォッシュしてるので、狙った軽いシワが入ってる。

どうしても、生地があまりにも凄まじいクオリティなので、未洗いの状態だとドレス中のドレス過ぎるんですよ。

 

それに、どっちみち手にして頂いた方には、洗って着ることを推奨したいと思っているので、家庭で洗った時にも縮みがなく、それでいて、新品の硬過ぎるムードを消したかった。

 

 

 

 

ご覧のようにそこまで透けることはないと思うので、その点の心配はいらないですよ。

“フラシ芯”や”袖後付け”など特筆項目はあるけど、全体の縫製仕様としても、すごくレベルが高く、細かい折り伏せ縫いで構成されています。

 

僕がシャツに求める条件は、全て完備させることができたと思う。

 

この生地のクオリティで、この仕様。

 

シャツを買うのは、2022年では、これが最後になる人もいるかもしれませんね。笑笑

 

 

 

 

まだ、終わりません。ブログ。

 

 

 

このシャツ、先上げとして、僕の分を先に納品してもらっていたんですよ。

 

それを最近いつも着てた。

 

 

 

 

 

 

これ。

写真は、一切加工していません。

画像でも隠しきれない”輝くツヤ”。

 

 

 

 

 

 

この写真を撮った時には、6回か7回洗っています。

でも、全部手洗いで。

使ってる洗剤は、OLDE HOMESTEADERの洗剤。

この洗剤でこのシャツ洗うとコンプリートセットって呼んでる。

 

最近は、洗濯機にぶち込むことがほとんどだったんですけどね、これは手洗いしてる。

生地が繊細だからってことではなくて、水の中でも”光る”んですよ。

このシャツ。

 

透明な水の中から光を反射して輝くっていうのもあるけど、濡れた状態の生地もヤバいの。

とろけてる。

これは日頃手洗いする人なら体感してみて。

だから、それがすごく楽しく感じて、手洗いばかりしてるんですよ。

 

あと、白だから汚れが気になる人もいると思いますが、特に衿や袖口の汚れが気になる方は、洗う前にウタマロとかの石鹸付けて、予洗いしてくれたら安心です。

白いまま着続けたい人は、できる限り、着たらその日の内に洗ってあげて。

そうすれば、汗や皮脂が酸化する前に汚れが取れて、綺麗な状態が維持できるから。

 

 

 

 

 

ちょっと風に吹かれてるVer.

 

何度も洗って、ノーアイロンの洗い晒しで着てる。

時には、脱水だけ洗濯機で3分回したり、ビチャビチャのまま干したり。

 

ナチュラルな洗濯のシワが入って、よりGIZA 45の超細番手のここにしかないポテンシャルが発揮されてる。

新品よりも途轍もない陰影が出ましたね。

 

 

 

 

 

“フラシ芯”の衿も柔らかな返りも素晴らしいですよ。

見事な膨らみあるカーブを描いてる。

 

 

 

 

 

カフスも新品の状態よりも真ん中がプクッと膨らんできた。

 

 

 

 

ボタン。

一つ一つが貝ボタンの見た目が違う。

あと、何故かボタンの輝きが強くなって、全体の一体感が出てきたんですよ。これ不思議。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

洗えばなお光沢が出る分、生地の強さに負けず、バランスがとれるボタンだと思います。

 

 

 

 

 

シャツ一枚で過ごせる時期には、簡単に袖を捲って着てもらえるのがベスト。

“フラシ芯”な分、カフスのロールも柔らか。

 

まあ、さっきも言った通り、普段は、臆することなくヘビーユースしてもらいたいと思ってるんですが、アイロン当てて着てたら余裕でフォーマルな場でも使ってもらえると思う。

シーンに応じて使い分けてもらえると思います。

 

 

先日からお伝えしていますが、

 

オーセンティックな”白の衿の付いたシャツ”の中での、現時点の最高です。

当店にとって。

 

 

 

これ以上のレベルのものは、あとは同生地を使ったハンドの類しか残されていないと思ってる。

 

 

ここまでの洋服は、滅多にできることじゃないけど、これまで当店でも”白いシャツ”には、あまり手を出してこなかったので、これが本気って思ってもらえたら良いですね。

 

まあ、プライスはプライスだけど、DJAのNo.1で、”フラシ”・”袖後付け”って考えたら、フツーは13万円前後〜になるんじゃないかな。

以前のブログでも書いたけど、アラブの石油王クラスですから。笑笑

 

でも、The CLASIKと当店で、このクオリティでは絶対に、もう二度とできないプライスにしてる。

安くはないけど。笑

 

 

既に販売についてお問い合わせを頂いていますが、新年の2022年1月2日(日)の11時より、店頭で発売開始しますね。

 

 

 

続く。