AUBETTにこのような話を最初にしたのは一年半ほど前。

 

そこからよりいろんなことを考え、話し、そして、もうすぐでそれを皆様にお披露目できる時が近付いてきました。

 

これまでこのブログでは躊躇って控えてきたようなことにも触れようと思い、僕が日頃感じていた今の”洋服文化”がいかに浅いのかということや、洋服業界の状況についても自論を書き、この//subjunctionというブログでお伝えすることで、今回は自分に対しても、洋服市場に対しても、少しでもそこを打ち破りたいと思いました。

 

今回のこの特別企画を通して、”小売店”という川下の在り方、”ブランド・メーカー”という川中の在り方、そして、きちんとした「技術」と「想い」のある”川上”の分野への考え方。

そのことを、皆様に思いを馳せてもらえるような契機となれればと思っています。

 

 

そして、これまで何度も書いてきましたが、今回つくった3種類の洋服の生地は、世界中見てもカネタ織物さんでしか、絶対に織ることができません。

 

その生地も、洋服も、どちらもが双方に最大に活かされる形でAUBETTと一からつくった洋服です。

 

僕は、バイヤーとして年間でかなりの数のブランドのコレクションを見るのですが、今まで、今回と同じような洋服は見たことがありません。

類似が存在しないものを目指してつくったというのも正直あるけど、でも、消去法のような企画の洋服ではなく、AUBETTとの話合いで、自分たちの心が自然に進むような、最もパーソナルな心のある洋服をつくりました。

だから、RED RUSTというカラーでもある。

 

ただ売ることだけを目指すならグレーとか、ネイビーとか、ブラックとか選択肢はあるけど、今回はそういうのじゃなかった。

 

きっと手に取って頂く方には、皆様が初めての体験となる洋服だと思います。

手触り、着心地、見た目。

 

好きかどうかは、皆様次第だからどうすることもできないけど、きっと驚いてもらえる、”パーソナリティーが込められたオリジナルの洋服”ができたと思っています。

 

 

あと、今回は、店頭でもいろんなことを見てもらえればと思っているので、AUBETTの杉原さんがつくってくれた実際のトワルとか、生地をつくるまでの工程で経てきた、糸ビーカーサンプル、カネタ織物さんが試しにつくってくれていた生地の後染め版なども店頭でご覧いただけるようにしようと考えています。

 

しっかりと技術が込められた”洋服”というものができるまでの工程も店頭ではご覧ください。

 

 

今日は、3種類の洋服をもう少し説明させてください。

 

 

 

 

 

Private (Public) Collection

AUBETT JACKET

material _ COTTON 46%,WOOL 38%,MOHAIR 16%

color _ RED RUST

size _ 3,4,5

※完売致しました

 

洋服のディテールの説明は昨日のを見てもらえれば良いです。

これは、身長167cm、体重52kg、手短めでサイズ3を着ています。

 

 

 

 

 

昨日も少し触れたのですが、袖丈は気持ち長めに設定し、カット・アウェイ・フロントではあり得ない空間を身頃に持たせています。

これは僕ぐらいの小柄な体格の方でもサイズ3を着て、袖を捲って余白を持って着てもらうことを想定したためです。

でも、大体、170cm後半の方でもこのサイズが着れるのは着れると思います。

選び方はその方それぞれですが、ジャストサイズでバチっと着るようなことを考えると170cm後半の方でもこれで問題ないと思います。

あとで載せようと思いますが、僕は自分のものはこのAUBETT JACKETとFOURTEEN DARTS TAPERED TROUSERSを共に洗濯して着てるので、洗うことが好きな方は上記の通りではないと思います。

洗うことで”ズルズルに着る”ことを想定される方は、それなりのサイズ選びになると思います。

 

ただ、”ズルズルに着る”というのは、僕はどんなジャケットでも成立するものではなくて、これはAUBETT JACKETだからこの方法も推奨してる。

どういうことかというと、ZZ強撚綾三重織りの生地は、AUBETTの杉原さんとも話をしていたんだけど、かなり膨らみのあるポワンポワンした生地です。

だから、それをカット・アウェイ・フロントのジャケットにしているということ、オーバーサイズではなく、狙っている場所に”空気を入れた”ジャケットであるということ。

そして、ZZ強撚綾三重織りが、まるで前身頃に”毛芯”を入れて、”ハ刺し”をしたような立体感を身頃に演出してくれること。

 

そのようなことを考えた時に、そういうきちっとつくってあるジャケットだからこそ、”ズルズルに着る”っていうこともOKだと考えてます。

 

そういうことを考えていたので、最小サイズを本来のセオリーでいけば一見少し大きめに見えるような設計にしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着ると少し着丈が長めなカット・アウェイ・フロントということが分かると思います。

 

 

 

 

 

僕は、このスタイルです。

デザイナーの杉原さん自身がヨーロッパの服づくりの礎があるから、形そのもののエッセンスは、西洋由来のものがたくさん入っているのですが、この生地の特性か、上下で着ると独特のオリエンタルな空気も感じるんですよ。

 

 

 

 

フロントは4つの水牛イタ反応染めボタンですが、ボタンを留める場合は、僕は真ん中2つだけを留めるのを推奨します。

新品の状態だとあまりわからないのですが、着続けていくとテーラードカラーの柔らかな返りとカット・アウェイ・フロントのアメージングなカーブが出てくるから。

 

 

 

 

 

昨日も少しお話をしましたが、横からみると肩付近の袖幅が広く見える。

そして、身頃と袖に入る縦のシワ。

これは、AUBETTの杉原さんの洋服づくりが惜しげもなく注がれている場所です。

明日のブログで触れます。

 

 

 

 

 

自然光の下で撮ったんですが、日向なのか、日陰なのか、屋内なのか、生地が真っ直ぐなのか、シワがあるのかによって、色合いが常に変わる生地です。

それは、経糸にZZ双糸強撚のコットン、緯糸にウールとモヘアの普通撚りの単糸、加えて三重織り、更には経糸のコットンと、緯糸のウールモヘアの糸が別々のカラーリングに先染めした、これまで人類未到の生地であるがために、もの凄い色が変化します。

これも驚き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動いても、止まっても、どの角度から見ても美しい表情の生地と洋服のフォルムが出てくれていると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、

 

 

 

 

 

Private (Public) Collection

FOURTEEN DARTS TAPERED TROUSERS

material _ COTTON 46%,WOOL 38%,MOHAIR 16%

color _ RED RUST

size _ 3,4,5

※完売致しました

 

合計14本のダーツで構成されたトラウザー。

 

ウエストには8本のダーツが入り、それがワタリで開放されることによって、写真のように太もも周りには空間が生まれる。

それがまた裾の長めのダーツによって、グッと絞られるパンツです。

写真では、身長167cm、体重52kgでサイズ3を着用しています。

サイズ3は、昨日も少し触れたようにウエスト寸法が70cmという大きさでつくっているので、小柄でウエストが細めの方には絶好のチャンス到来だと思います。

 

 

 

 

 

生地の厚みもあり、インサイドとアウトサイド、どちらものシームが生地が重なり合うことで少しグッと浮かび上がるようになってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダーツの恩恵もあり、無理のない範囲で、今までにないくらい強いテーパードが効いていると思います。

 

 

 

そして、ふくらはぎまで伸びるダーツはコバステッチを入れているから、機能も持たせたデザインアイコンとして成立させることができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ダーツによるボリューム調整だけではなく、お尻のくり出しもAUBETTならではのパターン操作。

これは明日触れます。

 

 

 

 

 

 

着用写真や自分でも僕はサイズ3を穿いているのですが、これはサイズ4の着用写真です。

これまでAUBETTのパンツは、僕は過去に2本をワンサイズ上げた着用をしてきたので、今回はサイズを落としたのですが、サイズ4だとより一層AUBETTのパンツのフォルムが体験してもらえます。

 

太もも周りのボリュームはもちろん少しアップするのですが、それでも前から見たら美しくテーパードのアウトラインが見えるフォルム。

 

 

 

 

これがサイドビュー。

横から見るとフロントのスッと落ちるラインとはまた変わり、圧倒的な丸みと特有のボリュームのあるトラウザーへと変化する。

このアウトラインを形成するのがAUBETTのトラウザーならではで、このつくり方はAUBETTに出会う前は見たことがなかったし、この狙いとやってることを杉原さんから聞き、魅了されたことがきっかけとなり、僕はAUBETTの取り扱いを決めた。

そのブランドの根幹が見事に反映されているトラウザーです。

 

しかしながら、僕はサイズ3がジャストフィットなのですが、大きいウエストのパンツを穿いた時に余った生地がもたついてしまうことがあるじゃないですか。

 

AUBETTのパンツはそんなことは全く心配しなくて良いの。

 

 

 

 

まず、ベルトを通す。

 

そして、2つのダーツの間をたたむ。

 

 

 

 

このように、2本入るダーツの外側の片方をパンツの中心側に折りたたむようにする。

 

 

 

 

そして、ベルトで留めるの。

今回の生地は、生地の反発性が最初は強いので、最初の最初は、折りたたんでもプクッと少し膨れますが、最初だけ。

馴れて穿いていけば、きちんと収まります。

 

 

 

こういうこと。

この着用方法も試してみて。

 

そこにはAUBETTにしかない絶景が待ってくれてる。

 

 

 

 

そして、これ。

 

 

 

 

僕が自分で着ているAUBETT JACKETとFOURTEEN DARTS TAPERED TROUSERS。

先に述べた通り、両方ともサイズ3です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AUBETT JACKETの方は、実は既に約一ヶ月着てる。

そして、洗ってる。

手洗い一回と、念の為に洗濯機一回です。

 

緯糸にウールモヘアだから横方向の縮みを懸念していたのですが、横の縮みは分量があるからか数値的には少し縮んでいるんですが、ほとんど気付かないレベルです。

どちらかというと、縦方向に少し縮みが出ました。

でも、これは狙った通り。

生地を織り上げたままの生機(きばた)の段階から、お客様方の洗濯を想定し、防縮加工と柔軟加工の二つを施してもらいました。

だから、バチバチに縮むということはなくて、自分がある程度思い描いていたあたりの縮みになってくれた。

 

 

 

 

洗うことによって、強く双糸強撚がかけられた経糸に撚り戻りという現象が起こって少し縮みが出ましたが、それよりももっと生地に奥行きが出た。

 

もちろん洗濯後もノーアイロンで、洗い晒しの状態で着てるのですが、洗ったことで、ウールとモヘアの緯糸が花開き、膨らんでくれた。

経糸のコットンは、どちらかというとマットな質感なんですが、緯糸はモヘアが輝いてる。

光沢のない経糸の奥から緯糸の光が浮き出てくるんですよ。これ。

 

まさに、

 

“赤錆び”。

 

これがつくりたかった。

 

 

 

 

 

AUBETT JACKETの方が先に出来たからっていうのもあるけど、この一ヶ月間あまりにもAUBETT JACKETばかり着ていたので、この写真を撮った日もその前も、その前も、その前もFOURTEEN DARTS TAPERED TROUSERSばかり穿いてた。

こちらも洗濯しています。

こちらは手洗い一回のみです。

セットアップで着てるから、本来であれば上下ともに洗濯回数と洗濯条件を合わせるべきですし、お客様にもそのようにお勧めさせて頂きたいのですが、今回ばかりは洗濯する時間がなかった。笑

 

 

 

 

洗剤をぬるま湯に入れた洗い1回とすすぎ3回、脱水3分の所要時間が全部で15分くらいであとはフツーに外に干してた。

ウエストの縮みは実感がなく、レングスが足首くらいになって、自分にとって収まりが良くなったかなと思ってる。

写真では完全に足首より上だけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太陽が当たってるから赤みが強く写っていますが、洗い晒しのシワも刻まれ、明らかに生地に強さが出てくれたように思います。

縮みが出ることは間違いないので、念の為、洗濯NGの表記を付けていますが、こういう生地のテクスチャーやベクトルが好きな方には洗うことも一つの選択肢としてOKです。

 

 

 

 

 

最後に、

 

 

 

 

Private (Public) Collection

INVERTED PLEATS OVER COAT

material _ COTTON 46%,WOOL 38%,MOHAIR 16%

color _ RED RUST

size _ 3,4,5

※サイズ3,4は完売致しました

 

こちら。

サイズ3を着ています。

 

 

 

 

着丈の長さと分量は、やはりコートの特権だと思う。

そして、このコートに備わる、裾から衿の近くまで伸びた、大きく開くインバーテッドプリーツ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらも立体裁断が駆使され、AUBETT JACKET同様の身頃とアームのシワが入ります。

 

 

 

 

コートは半裏に設定しているため、分量からくる生地の揺らぎを存分に体感してもらえると思います。

 

コートならではの”ドレープ”とAUBETTが考える”ドレープ”。

その両方が感じられるINVERTED PLEATS OVER COAT。

 

 

 

プリーツ止まりにはカンドメ入り。

写真でもこの生地の陰影と奥行きを多少感じてもらえると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RED RUSTという色だけど、形としてはクラシカルなものに振ってる分、高濃度におじさんしてると思うし、何よりオリジナル生地の使用量がかなりあるからこの生地をとても体感頂けると思います。

 

どちらかというと真冬というよりは、インナー次第で、春秋冬という着用期間のコートです。

 

 

 

そして、以下に3種類全てのサイズ寸法を記載しますので、ご参考にしてください。

 

 

[AUBETT JACKET]

<サイズ3 (一度手洗い後)>

肩幅:46cm (45.5cm)

身幅:58cm (57.5cm)

着丈:78cm (75.5cm)

袖丈:63cm (60.5cm)

裾幅:56cm (55.5cm)

 

<サイズ4>

肩幅:48cm

身幅:61cm

着丈:79.5cm

袖丈:64cm

裾幅:59cm

 

<サイズ5>

肩幅:50cm

身幅:64cm

着丈:81cm

袖丈:65cm

裾幅:62cm

 

 

[FOURTEEN DARTS TAPERED TROUSERS]

<サイズ3 (一度手洗い後)>

ウエスト:70cm (70cm)

股上:33cm (32.5cm)

股下:68.5cm (65.5cm)

ワタリ幅:34.5cm (34cm)

裾幅:18cm (18cm)

総丈:97cm (93cm)

 

<サイズ4>

ウエスト:83cm

股上:33.5cm

股下:72cm

ワタリ幅:36.5cm

裾幅:19cm

総丈:99cm

 

<サイズ5>

ウエスト:89cm

股上:34cm

股下:73.5cm

ワタリ幅:38cm

裾幅:20cm

総丈:100.5cm

 

 

[INVERTED PLEATS OVER COAT]

<サイズ3 >

肩幅:50cm

身幅:64cm

着丈:108cm

袖丈:63cm

裾幅:80.5cm

 

<サイズ4>

肩幅:52cm

身幅:67cm

着丈:110cm

袖丈:64cm

裾幅:82.5cm

 

<サイズ5>

肩幅:54cm

身幅:70cm

着丈:112cm

袖丈:65cm

裾幅:84.5cm

 

以上をご参考にください。

 

 

続く。。。