先日お知らせしたGraphpaperとの期間限定イベント。

 

23日(土)より9日間を予定していますが、お伝えしていましたように、初日はGraphpaperの南さんに在店して頂きます。

 

あと、今年もカシミヤセーターブランド、BODHIも同時開催ですので、BODHIの水谷さんも3年連続で在店して頂きます。

 

 

今日は、この期間に合わせて製作し、これまでの過去3年もGraphpaperと別注での商品をつくってきたんですが、今回も良い出来のものが完成しましたので、それを紹介させてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自然の光をその素材の良さ、そのままに反射する生地。

 

原料となる繊維をきちんと梳いて、強く撚りをかけて紡績。

 

そのウール100%の糸をギッチリと織り上げる。

 

生地の高密度ゆえにパンパンに張った質感は、よくあるウールの落ち感ある”ドレープ”ではなく、”反発力”をとても重視しました。

 

それがGraphpaperの洋服の形に抜群の相性でマッチング。

 

生地組織の目がよく立ち、経糸と緯糸が”平織り”でガッチリと交差したウール100%。

 

ウール繊維の使用量もかなりのものだから、その重厚感もしっかりとある。

 

これで冬を乗り越えてくれとは決して言えない洋服ですが、四季のある日本でいろんな時期に、幅広く使ってもらえる洋服ができたと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

ウールってその特性上、生地の組織でいうと”綾織り”のものが存在するのが大半です。

 

綾織りとは、生地の三原組織の一つで、デニム・チノ・ヘリンボーン・ギャバジン・ツイル・ドリル・カルゼなどがそれに分類されますね。

生地の表面に斜線が入ったような組織が見えるのが特徴。

 

だから、多くの人は、”ウール=落ち感、ドレープ”みたいな認識があると思うけど、それは綾織りウールが多くて、その組織でウール生地をつくった場合の特性上、生地感がそうなるからですね。

 

でも、僕はウールの”平織り”がすごく好きなんですよ。

 

それを打ち込みを高め、高密度に織れば、シワになりにくく、圧倒的なハリを持つ風合いの生地ができ、更にはその分、たくさんの分量の繊維を使って、しっかりとした糸をつくらなければいけないから、それが織り上げられた時にはすごく目が強い生地が誕生する。

 

それが上の写真。

 

経糸、緯糸ともにギュッと締まった双糸使いで、それぞれが隙間なく一本ずつ交互に浮き上がり、潜り込み、ガッチリと織り上げられている。

夥しい数の目。

そこに余計な後加工は必要なく、頑丈でキメ細かい生地が出来上がる。

 

でも、どこの機屋さんでもできるものではないんですけど、Graphpaperがそれを使えるように持っていてくれてた。

 

だから、その生地を使い、最大に活かせる洋服で当店のエクスクルーシブとして生産をお願いしました。

 

 

 

 

 

 

Graphpaper for CASANOVA&CO

Hi Count Wool Stand Collar Shirt

material _ WOOL 100%

size _ F

color _ BROWN,BLACK

 

4回目となる今回は、今シーズンのGraphpaperのコレクションテーマである”MODERNISM”というのも重要なキーワードでした。

 

そのテーマを象徴する形の洋服がこれだと思ってる。

 

カーブを描いた優秀なネック寸法でありながら、スッと真っ直ぐ強めに立った衿のオーバーサイジングなシャツスタイル。

 

これぞ、Graphpaperバランス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンプルで立体的で、とてもモダンな設計で組み上げられたシャツ。

 

そこにメルトンとかのヘビーなクラスではないけど、高原料の梳毛で打ち込みの強い生地が組み合わせられることによって、”シャツジャケット”として、より美しく、際立った洋服ができたと思っています。

 

 

 

 

 

 

こちらは本企画のスタートに合わせ、23日(土)12時より発売をします。

 

 

また追って紹介しますね。