当店にとっては規模感の大きいコラボレーションが登場しました。

 

“CIOTA for Graphpaper”

 

通常当店で取り扱いを行う、Graphpaper

日頃は取り扱いをしていないCIOTA。

 

この明確かつ日本国内の規模で考えてもムーブメントがありそうな企画商品。

 

 

 

 

 

CIOTA for Graphpaper

Suvin Cotton Denim Pants

material _ COTTON 100%

color _ INDIGO

size _ 1,2,3

price _ ¥35,200-(included tax)

 

これ。

色落ちしない、いや厳密に言うと、途轍もなく色落ちがしにくい経糸を使った、スヴィンコットンが緯糸のジーパン。

 

僕は、デニムの生地には自論がある。

 

それは、デニムのキングは”中繊維綿”の「米綿」であるということ。

 

だから、以前2月末頃にNEATと販売をしたTHE STANDARD DENIMと銘打ったデニムも米綿を使っているし、先日紹介したCOMOLIのジーパンも、TAIGA TAKAHASHIのデニムもみんな”中くらいの長さの原綿”を使っている。

 

しかしながら、僕がこれまで紹介をしてきたそれらのデニムには共通事項があって、全てが

 

“色落ちをする”デニムであるということ。

 

通常、デニムは世の中にたくさん存在する生地の中でも、「染料の種類」も「染色方法」も唯一。

 

・染料は”合成インディゴ染料”

・染色方法は”ロープ染色”

※ときどき枷染め(かせぞめ)という染色方法もあるけど、それは滅多にないから無視

 

というもの。

この組み合わせでつくられる生地というのは、デニム以外にはないと思うし、厳密に言えば、その派生系であるシャンブレーやダンガリーも同じようになってくるけど、今回は”デニムのパンツ”に限った話にします。

 

合成インディゴ染料というのは、その分子が大きいために、糸の内部まで入り込めず、糸の外側だけが染まっている状態になり、「中白」もしくは「芯白」という、外側がインディゴの色で、中心が白い状態の糸が完成する。

それが着用によって、糸の外側が削られることによって、徐々に中心部の白が露出してくるから色が落ちたように見える。

それがインディゴ染料の特徴。

 

 

次にロープ染色。

ロープ染色機という、結構というか、かなり大きくて、50mプールみたいな大きなインディゴ染料の池にベルトコンベア式に、糸の束を染料に漬けたり、出したりする染色機。

この糸の束は一回漬けられると最初はインディゴとは言えない色合いなのだが、空気に一定時間触れさせることで、酸化し、徐々に色が変化する。

このディップ&酸化のリピートを大量生産型のデニムで確か12回前後、かなり凝ってるデニムの類になるとその倍くらいになってくる。

それにより新品の状態では、濃色のインディゴでも着用を続けることによって目の醒めるようなブルーに変化していくってわけ。

ちなみに、リジッドから穿いていくと全体的にのっぺりしたメリハリのないカラーリングになるデニムはこのロープ染色の回数が少ない。

対して、リジッドから特に何も気にせず穿いて、太ももやお尻まわりなどは色が落ち、膝下は濃い状態のジーパンはロープ染色の回数が多い。

 

当店で発売したTHE STANDARD DENIMはえげつない程ロープ染色の回数が多いので、なかなか色落ちが進まないけど、正直誰がどのように穿いてもメリハリがあり、デニムの色合いのコントラストがとても効いてくるように設計されています。

 

だから、そのように”色の変化”を楽しむデニムであれば、新品の状態(リジッド状態)では、

「生地が硬い」ということがきちんと色が落ちていくための絶対条件となります。

 

どういうことかと言うと先述の通り、デニムは構造上、糸が削られることによってインディゴの色合いの下に眠る、白い中心部が露出してきます。

それは、着用により同じ箇所が「何度も擦れること」が削られるために必要なことになってくる。

つまりは、生地に「クセをつける」ことが重要なの。

 

その「クセをつける」ためには、硬さが必要。

例えるならば、

 

・ティッシュペーパー

・コピー用紙

 

折り曲げた時にどちらがしっかりと屈曲が続くのか。

ということを考えると、当然、硬いコピー用紙の方が折れ曲がります。

 

それが生地にも言えることで、その屈曲した”山”が擦れ続けることによって、色がそのまま残り続ける”谷”とのコントラストが効いてくる。

 

ですので綿繊維は、繊維の長さが、長くなればなるほどに柔らかく、しなやかになるから、色落ちを楽しむデニムには不適合だと僕は思います。

 

綿繊維が柔らかいデニムを濃色のインディゴから穿き続けた場合、どこもかしこも中途半端に擦れて削れて、のっぺりした平面的な色合いのジーパンになってしまいます。

これは、僕の自論です。

 

 

ということで、本題に入ります。笑

 

 

 

 

今日紹介するこのジーパン。

そもそも、「色落ちしない」ことが前提につくられてる。

 

そう。

つまりは、一般的には「インディゴ染料」が使われる経糸に、それが使われていないの。

ブランドでは、特殊染料と言っていますが、直接染料か反応染料かどっちだろう。

ここはロマンに任せてブランドに確認してません。笑

全部を知ってしまうよりも少しミステリアスなことがある方が良いですからね。何事も。

 

 

そうそう、これまでGraphpaperでは、colorfast denimと言って、濃色のインディゴのまま色落ちが進まず、濃い状態で穿き続けられるデニムを出してきていました。

当店でも、3年前にcolorfast denimの当時はコックパンツの名前でしたが、色落ちしないデニムのコックパンツをGraphpaperとの別注で発売をしたことがありました。

その後もブランドでは、色落ちしないデニムはブランドの代表格として君臨し続けていますが、今回はそれの特別版。

 

経糸が「色落ちしないインディゴの色をした糸」。

緯糸が「CIOTAの代表的なスヴィン種のコットン糸」。

 

デニムは、経糸が表に多く露出し、緯糸が肌に当たる。

 

つまりは、大雑把に言うと、経糸が見た目に影響し、緯糸が着心地に作用するって感じ。

 

今回のこのGraphpaperとCIOTAのコラボレーションは、南さんが言われるには一度きりだそうですが、これを見た時に僕はとても画期的だなって思った。

それは、色が落ちないのであれば、変に経年での変化を気にする必要はないし、スヴィンコットンの方が肌に当たる時に滑らかで柔らかいし、新品の状態でも全然ごわつくことなく、快適に着用できるから。

 

これは、とても理に適っていると思います。

 

経糸がGraphpaper

緯糸がCIOTA

っていう交錯ですね。

 

世の中でいろんなジーパンがあるけど、今のファッションマーケットの動きをつくっているブランド同士のコラボレーションだし、もはやこの二つのブランドがこのようにコラボレーションすると今後出てくるかもしれない、この類のデニムパンツは全て二番煎じの後発組。

 

今の世の中にとても先駆的な動きをしているジーパンだと思ってる。

 

 

 

 

 

スヴィンコットンのおかげで、とてもキメの細かい生地表面をしています。

でもでも、表層的ではなく、きちんと奥行きもあるデニム。

 

 

 

 

 

その理由は、これだから。

シャトル織機。

それゆえのセルヴィッチが配置されています。

もし、これが革新織機とかの高速系の織機であれば、もっと軽薄で簡単な見た目になってると思います。

しかもスヴィンってコットンの世界でいうと、高品質ではあるけど、めちゃめちゃ極上品ってわけではないから、ある程度強度が必要になってくるパンツにとても適してますね。

 

すごくバランスが取れてる生地ですよ。これ。

 

 

 

 

 

フロントタックボタンはCIOTA刻印。

で、ファスナーフロントは42TALON。

42TALONなんだ。って思ったけど。

これCIOTAの標準装備なんですかね?

 

 

 

 

リベットもCIOTA刻印。

 

 

 

 

 

バックのウエスト帯の部分には、Graphpaperのピスネームが配置されています。

 

 

 

全体として、インディゴカラーの生地に、白いステッチで縫製されてるからGraphpaperのモダンな空気が強く漂っていますね。

 

お好きな方は好きだと思います。

 

今回は、ブランドの展開するサイズ、1〜3までフルサイズで仕入れていますが、少し大きめな分、1のサイズに比較的重点を置いて数を振り分けています。

 

店頭でも展開をしましたが、オンラインストアの方にも掲載しているのでご検討頂けたら嬉しいです。