先日、お伝えしたCATHEDRALさんのOPUS JAPANとの取り組み。

 

CATHEDRALさんをご存知の方は多いと思いますが、そのお店のセレクションも尖りまくったもので、その中から更に自社で洋服を生み出すとなると相当な偏りを持ったものであることは明白。

 

そして、そのOPUS JAPANの生産を行うのが、関根さん。

 

イタリアのあるブランドで洋服の生産を行い、そのノウハウをそのまま日本で活かしまくってる。

 

レザージャケットからアンダーウェアまでなんでもイケる関根さん。

 

その関根さんと初めて会ったのが、数年前。

 

そこから度々連絡のやり取りをするようになり、こちらがいろいろと提案したり、断られたり、話をもらったりと、紆余曲折あり、今回は不意に関根さんが発した言葉を逃さなかった。

 

シルク。

 

 

 

 

 

これ。

繊維の中で例えばコットンでも「シルクのように光沢があり、滑らかで~」みたいな感じに例えられるけど、コットンはコットン、シルクはシルクの特性がある。

こう見ると、繊維一本一本の細さ、輝き、そして、見るからにとても滑らかそうで、抜群の肌当たりを予感させる。

しかも、「絹紡糸」のシルクだから、それは別格。

鋭い方は分かってもらえると思いますが、これは編地。

 

ただ、以前にお知らせしたMOTHER HAND artisanの絹紡糸100のニットは、全てがシルクのみで構成されていました。

 

この絹紡糸の双糸(双糸だから強度あります)。

 

シルクの編地。

 

ベストポジションに配置されてる。

 

 

 

 

 

ここ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう。

裏。

 

 

 

 

 

シルクの総裏です。

つまり肌に当たる部分が全てシルク。

 

 

 

 

ちなみに、表。

 

 

 

 

 

表は全てコットン。

 

そう。

 

CATHEDRALさんを知ってる方はご存知かもしれません。

これ。

 

 

シルクとコットンのダブルフェイスロンT。

 

 

これ。

どうしても取り扱いがしたかった。

皆様にお届けしたかった。

 

に、加えて、秋冬はセーター。春夏はシャツというスタイルばかりをやってきた自分には、シャツ以外のものも必要としていた。

だから、着たかった。

 

この春夏シーズンでいうとMOTHER HAND artisanの絹紡糸ニット(完売しました)を用意していたんですけど、それ以外の一見フツーに見えるピースで、でもオリジナリティーとハイレベルなスペックを備えた洋服を必要としていた。

 

だから、これ。

 

 

あと、

昨年の夏に皆さん買ったんじゃないかな。

 

ユニクロの表コットン、裏エアリズムのTシャツ。

 

あれ、すごいですね。

 

形もパッと見ではそれなりに見えるし。

来店頂くお客様方がみんな口を揃えて買ったっていうから、そんなにみんな言うなら着てみておこうかなって思って買ってみたんですよ。去年の夏。

日頃、化学繊維のものを一切着てないからっていうのもあるけど、着た瞬間にケミカルな冷たさを感じた。

あと、無理やり肌を冷却させにかかってる感覚がすごかった。

それがすごく不快に感じちゃったし、しかも洗濯してみたら、THE END。

着れないとかじゃないけど、生地に対して縫製箇所の親和性がまるで感じなくて、”洋服”ではなくて”衣料品”だなって、やっぱり認識した。

 

ただ、目を向けてる方向性はとても良いものだなって、岡山県の一洋服屋の人間が、ワールドワイドな超大企業に対して関心した。

 

 

というのもあって潜在意識化でこういうものを求めてた。

 

 

着てると一見コットンの杢グレーのロンTカットソー。

 

ただ、肌に当たる面は総シルク。

 

 

そういうこと。

 

 

 

 

 

 

OPUS JAPAN

Partnership with CASANOVA&Co.

SILK / COTTON DOUBLE FACE LONG T-SHIRTS

size _ S,M,L

※これはサンプルなので、もう少しグレーのトーンが明るくなります。

 

 

CATHEDRALさんの方では、何度か販売しているこのロンT。

先にも言ったけど、その生地を初めて見せてもらったときに、これは取り扱いしたいって思ったんですよ。

 

着ると、一見誰もが見たことのあるような特段変わったところのないグレーの長袖カットソー。

しかし、着用者にはエゲつない程のメリットが溢れ出る。

 

想像に容易いと思うけど、信じられないくらいの肌当たりと、常に衣服内を自然に、優しく、最適な状態(温度、湿度のベストバランス)をその時々に応じて実現してくれるスーパースペック。

 

朝、出かけるときに何も考えずに手に取ることができ、着るとその日の一日を常時パラダイスな肌当たりと快適性でサポートしてくれる。

 

こういう素材を使ってつくられてるものですからね、結局のところは、着ると他のグレーのロンTとはまあ全然違う結果にはなってきますよ。

 

 

 

 

 

※この色で生産します。

 

それでね、

 

このロンT、

 

CATHEDRALで最初に販売をしていたのが、この生地のこの色だったんですよ。

 

生地最強、色文句なし。

 

でも、ただ一つ、CASANOVA&Co.で扱うのには少し形を変更したかった。

 

日頃お話をさせて頂くお客様方のことを考えるとこの形、そのままではなく、かなり細かい話にはなっちゃうんだけど、変えたい箇所があった。

 

だから、生地と色はそのままに、パターン・ディテールを変え、あと生地の仕上げに一工程を加えたものをつくりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もともとカットソーでは珍しく、肩にすごく丸みを持たせた設定にしてあるんですよ。

だから、この手のカットソーではあまりないくらい、肩から腕のアウトラインがとても際立ってくれると思う。

 

 

で、そのようなCATHEDRALパターンを踏襲しながらも、改めて立体的に形を組み直したのが今回の。

 

具体的に言うと、絵を描きながら関根さんにそれぞれの寸法を5mm~5cmの間で事細かく指定してつくりあげてもらいました。

 

だから、かなり洋服の形としても優秀になってると思う。

 

オーセンティックなグレーのメランジの表面からは想像できないくらいの立体造形。

 

シルクの糸屋さんや編み上げ、縫製については、CATHEDRALさんのオンラインページで関根さんがブログで公開してるものがあるので、それを見てもらえたらすごく分かると思いますよ。

 

 

 

そして、前のブログでもお知らせをしましたが、このロンTは現状では生地をつくってる段階です。

 

ですので、すぐにお渡しさせて頂くことができないので、オーダー形式をとります。

 

13日(土)より店頭で、14日(日)より店頭とオンラインストアで同時にという2日間を予定しています。

 

しかしながら、先程も言ったように、現状で生地をつくっている段階なので、今回では生産可能着数の限度は決まっています。

 

2日間に渡ってというので予定していますが、14日はこちらが用意できている生地との兼ね合いで、リミテッドに達し次第で早急に終了するかもしれませんので、ご了承ください。

 

また、オーダー頂いた方にお渡しをできるのが、5月中旬頃を予定しています。

少し時間がかかってしまいますが、届いたときにすぐに使ってもらえると思います。

 

そうそう、このカットソーなんですが、ご家庭で洗ってもらってオーケーです。

 

洗濯ネットに入れてもらえると確実なのと、出来る限り裏返さず、表のままで洗うことがお勧めですって関根さん言ってた。

 

だから、僕もそうして20回くらいかな、いやもっとか、洗濯して着てるけど、耐久性も全く問題ないし、縮みも気にならなかった(縦が1cmくらい縮むことがあるそう)。

 

すごく使ってもらえると思いますよ。これ。

 

 

 

まあ、世の中に多数存在するグレーのロンTではあるけど、このような洋服を”お店”同士で皆様にお届けできることはすごく意味あることだと思ってる。

 

インスタグラムのカセドラルさんのいくつかあるアカウントの一つ、

cathedral_onlineで銀座のお店の内海さんがあげてくれてたんですが、このような同じベクトルを向いたお店同士の輪が広がっていくと、この先の「洋服の世界」の景色は変わってくるかもしれないと思います。

 

世界最大のファッションマーケットである日本。

 

だけど、洋服を扱っている立場である”お店”や、更にもっと業界の内側の話をすると、その小売店に卸売りをする”代理店”さえも「売れるか、売れないか」という商売第一でやってることが多い。

もちろんそうじゃない人もたくさんいるけど。

 

残念なことにセレクトショップの状況とか今ヤバいから。

 

洋服の判断基準。

 

もう洋服のプロとは呼べないんじゃないかと疑問に思うレベルの方はすごく多いですよ。

 

だから、やっぱり業界の大半の人が「洋服に対して明確な判断基準を持っていない」から、その服が売れるのか、売れないのかが優先順位の一番になってくるし、それじゃあ「良いもの」は生まれないと思う。

 

今は、ほとんどがそう。

 

本来あるべき姿って、その洋服を”買ってもらいたいのか”、”着てもらいたいのか”どうかが一番だと思う。

 

売上とか利益は必要だけど、それが最優先じゃない。

 

本来、仕事っていうのは”誰かの役に立つため”、”社会の役に立つため”にすることじゃないですか。当たり前だけど。

 

その順番が、世界最大のファッションマーケットである日本で、逆になってる。

 

だから、僕らはそうではない人間として、洋服屋として、やり続けたい。

マジでそう思ってる。

 

今回、CATHEDRALさんと一緒に取り組むのは、自分の中で常々そういうことを考えてるのを形にする一つのきっかけにもなってる。

 

 

 

 

まあ、いろいろ書いたけど、このロンT、ご期待ください。

 

 

 

 

 

またお知らせしますね。