ここ最近、一般的に存在はするものなんだけど、明らかに普通にあるものとは違うものを身に付けたいと思ってきた。

 

それは素材についても言えることで、2020年の年始から言うと山内のシルクオックス生地のシャツも現在は生産不可能なピンクのシルクで、4月の頭に発売したNobuyuki Matsuiの白鞣し革も、革であるけれども明らかに生産効率を度外視した素晴らしい革質のものでした。

 

革で言えば、特に男性なら好きな人は多いとは思いますし、繊維を用いた生地と似ているけど、また違った感覚でその変化を楽しむものだと思います。

 

そして、今回は、また特別なものを用意することができました。

 

タイトルにもある通り、”transparent leather”。

 

「トランスペアレント・レザー」

 

その名の通り、「透き通った革」です。

 

それを提供、形にしてくれたのは、現在年間を通して、ほとんどの日数、僕の足元を保護してくれている、PETROSOLAUM。

 

ほとんど情報が露出していない日本のシューズブランド。

 

シューズという欧米由来の分野において、日本人兄弟で果敢な挑戦と明らかに別次元なハイクオリティレベルでのシューズメイキングをしているブランドです。

 

 

 

そもそも「透き通った革」と言ったこの革ですが、元となる原皮は牛革です。

 

しかしながら、これを見たことある人はいないと思います。

 

何故なら、全くと言って良いほど流通していないから。

 

革が透けるということがあり得るのかって思いましたがね。

 

最初に出会ったときは。

 

レザーというものは、もとの原材料は、原皮(げんぴ)と言うので、「皮」と表記します。

 

ただ、「皮」の状態ではそのまま置いておくと腐敗してしまうから、それを防ぎ、使い続けられるようにするために「鞣し(なめし)」という工程を行います。

 

「皮」から、「革」へ。

鞣しを経ることで変化します。

だから、レザーには表記上、二種類の漢字が存在する。

 

よく「皮」と表記してあるものがあるけど、それが本当なら製品として保てるのは一週間くらいでしょう。

だから完全に間違いですね。

革と書きましょう。

 

レザーも最初は、皮膚のようなもので鞣す前は、皮。

 

余談になるけど、”革”という漢字は、日本語でどのようなものに使われるかというと、

・改革

・革命

・革新

などですよね。

 

それら全てに共通することは、「ある特定のことが起こったり、ある特定のことを経て、それ以前とは別のものに変化すること」を表す言葉だと言えます。

 

だから、世の中で革命が起これば、それにより新たな社会の流れになるので、その革命以前とは違う社会となります。

 

つまりは、レザーも「鞣し」という工程を経て、それ以前の「皮」とは異なる「革」へと変化するということです。

 

すごいですね。

 

鞣しのパワー。

 

 

で、このトランスペアレント・レザー。

 

さっき、鞣しの話をしたのですが、

 

 

 

これは、

 

 

 

なんと、

 

 

 

鞣してないそうです。

 

 

 

ただ、腐敗はしないので安心してください。

 

どのようなものなのか。

 

デザイナー荻野さんにいろいろと教えてもらったのですが、

 

 

これはオランダのとあるタンナー(鞣すことをタンニングと言います)が生み出したもの。

 

そして、流通数はエゲつないほど少ない。

 

そりゃ、そうです。そこでしかでき得ないレザーだから。

 

で、他のタンナーに真似されたら困るから、荻野さんにも全部のことを教えてくれないそうです。笑

 

どうしてるのかというと、化学的なものは一切用いず、鞣さず、100%天然のものだけを使用してつくるものだそう。

 

完全なるエコレザーで、完全なる企業秘密。

 

 

それで完成する、透けるレザー。

 

 

 

 

ただね、ここからが大事なんですよ。

 

もう、最初の写真を見て頂けたら、モノはなんだかわかってもらえると思います。

 

 

ビーサン。

 

 

実は、僕自身、シーズン通してたくさんのブランドのものを買い付けますし、いろいろなものを見まくります。

もう頭をフル回転。

 

洋服については絶対的な自信を持って皆さんにお届けしているのですが、これまで唯一自分の中で課題だったことがあったんですよ。

 

それが、サンダルの取り扱い。

 

サンダル以外のシューズに関しても、洋服同様に世界中から集めてきているし、PETROSOLAUMの荻野さんに出会って大きく変わってきました。

それこそ、CASANOVA&Co.にシューズ革命起きた。

 

ただ、、、サンダルだけ。

 

どうしてもこれまで皆様の度肝を抜けるものを用意できていなかったなと思ったんですよ。

というより、新たなブランドで、自分で喉から手が出るような、心の底からビンビンに心惹かれるものになかなか出会えなかった。

2020SSシーズンまでは。

 

それは、やはり誰もが見たことがないものであったり、当店でしか用意できないものをリリースするということも含めて。

 

 

だから毎シーズン課題だったんですよね。

 

そして、迎えた20SSシーズン。

 

このときは、張り切ってましたね。

 

これまでの自分を大きく越えてやろう、支持してくれる方に心の底から楽しんでもらおうって。

 

 

で、まずはビーサンっていう、足元の中でも一番軽い存在のものに着手しました。

 

理由は、今ビーサンでしょって思ったから。

 

それでね、実は過去にPETROSOLAUMが一度ビーサンをつくってたことがあったんですよ。

 

それが欲しかったことを覚えてました。

 

思い出したので、いつも頼りにしてる荻野さんに話してみたんですよ。

 

そしたら、今はコレクションでは展開してなかったみたいです。

 

過去にリリースされたものは、鼻緒の部分が黒だったかな?それを見たことがあったんです。

今は展開していないから、サンプルっていうサンプルもなかった。

しかもこちらからアトリエで突然に投げかけた話。

結局、ダメか、、と思った。

欲しかったけど。

 

 

 

ただね、そこからミラクル起こる。奇跡よ、奇跡。

持ってるわ~。今考えたら。

 

 

サンプルはないけど、荻野さん。自分用につくったビーサンがあるって言って。

アトリエの奥からもう既にめっちゃ履いた一つのビーサンを持ってきてくれた。

 

それは、これまでの人生に一度も見たことがないビーサンだった。

 

 

熱烈にバイイングに没頭している時期に、時折起こる、頭の中で輝き、眩いばかりのこの感覚。

決して狙ってはできない、ただ、ただ、猛烈に求めているときにのみ発生する奇跡に近いような遭遇。

体の全身に猛スピードで血が巡り、体温の急上昇が感じられ、全神経がそこに集中し、時間が止まったかのようなあの時間。

 

 

 

「これだ」

 

 

 

見つけた。

 

 

アッパー(鼻緒)の部分が透けている。

 

しかもインソールのヌメ革のカラーとのコントラストが素晴らしい。

 

今まで目にしてきた、ケミカルでチープで、いかにも1500円でお釣りがくるようなビーサンの類ではない。

 

もちろんクオリティもPETROSOLAUM。

 

荻野さんと僕の体格はかなり近いので足の大きさもほぼ同じ。

 

荻野さんが自分で欲しかった自分用の透けるビーサンを履かしてもらったの。

 

そしたら、すごいね。

 

足についてくるんですよ。

 

これだ、これって。

 

で、そのまま懇願。

 

 

 

 

ただ、これはポジティブに捉えてもらえたら嬉しいんですが、その時、荻野さんに見せてもらったビーサンは「透ける豚革」でした。

 

この度、リリースするのは「透ける牛革」です。

 

理由は、直前に廃盤になりました。「透ける豚革」。

 

その新たなアップグレードVer.として、登場したのが牛革タイプ。

 

気持ち透け感は豚革より抑えられてるんですが、というか少し半透明に近くなっているんですが、革のタッチが向上。

 

柔らかい革質となりましたね。

 

豚革はヤバかったので、硬さが。

 

 

これまでのビーサン史上、いや、レザー史上、誰もが未知との遭遇。

 

 

PETROSOLAUM

 

b-sandal

 

 

すごく良いと思いますよ。夏には。

 

全世界、当店のみのリミテッド。

 

デザイナー荻野さんが欲しかったから、自分のためにつくったもの。

 

そして、それを僕が欲しかったから、実現したもの。

 

 

もう間もなく、皆さんに見てもらえると思います。

 

 

今回の発売に関してですが、これまでとは違う販売形態をとろうと考えています。

 

 

詳しい価格や、細かな仕様、販売方法につきましてはまた追って紹介させてください。